つい先日書いた記事「ゲームで鍛える「記憶力」」では、「記憶とはすなわち思い出す力、想起力のことである」というお話をしました。
すべての記憶は、大小関わらず何かしらの出来事をきっかけとして思い出されるもの。
その出来事と記憶との間に関連性があるからです。
テストで考えてみたらわかりやすいと思いますが。
テストが始まる時間ギリギリまで勉強している人は、参考書などを見ながら、あるいは頭の中で「○○は△△だ」と反復しています。
もちろん普通のテストなので覚えないといけないことは100以上ある。
それらすべてを反復することになります。
いざテストが始まり問題を見たとき、問題文の○○という文字を見て△△を思い出しますよね。
問題文を見るその瞬間まで「○○は△△だ」と反復していない限り。
が、それが100もあるので、例えば「○○は△△だ」は反復できていても、「□□は☆☆だ」が頭の中の反復集団の中から抜けていたりします。
□□という問題文を見てようやく「そう言えば□□も見たことあったっけ」と思い出します。
ここで記憶ができていれば、すなわち想起がしっかりとなされれば☆☆という答えを導き出せます。
答が出なければ「見たことがあること」しか覚えていない状態ですね。
もちろん見たことすらないものはわかりませんので、「見たことがあること」と「見たことがあることがわかること」は最低ラインです。
が、ほとんどの人はそこで記憶が途切れてしまっています。
頭の中で、「見たことがあること」と「それが何なのか」との繋がりが弱いからです。
一夜漬けする人はこのタイプが多いかと。
(人と言うべきなのか勉強法と言うべきなのか…。)
テスト勉強をほとんどせずとも点数が取れる人は、頭の中での関連づけがうまく想起力が高い。
正直、これは持って生まれた才能がほとんどです。
生まれつき記憶力が強い人は間違いなくいます。
そして才能がない人でも鍛えることが可能。
ですが、普通に単純に鍛えようとすると勉強をしまくらないといけない。
それは面倒ですよね。
どうせなら楽しくやりたい。
ということで「連想ゲーム」をしましょう。
連想ゲームとは、今となってはかなり古いですが「マジカルバナナ」がそれですね。
バナナ と言ったら 黄色
黄色 と言ったら レモン
レモン と言ったら 酸っぱい
酸っぱい と言ったら 青春
青春 と言ったら 球児
……
「マジカルバナナ」はそのものから連想できることを次々に考え出すリズム遊びです。
これを普段からやってください。
別にリズムに乗せる必要はありませんが笑
記憶力とは想起力であり繋がりの力です。
このほとんどは「無意識下」におけるもの。
そして「無意識下」における繋がりの力は「才能」によるものです。
なら「意識下」で鍛えるしかありませんよね。
意識下で関連付け、連想を繰り返すことで記憶力を強化することができる。
日常生活内でちょこちょこと連想ゲームをすればオーケーです。
が、ぼくは読書時のみ行っています。
時が決まっている方が継続できるかなと思ったからです。
記憶力を鍛えるついでに知識自体も付きますし、さらに「連想ゲーム」、「関連づけ遊び」は読書内容の理解の手助けにもなります。
難しいことは普通に説明されるより例え話をされた方が理解しやすくはないですか?
要は自分で例え話を作るわけです。
ぼくの場合はほとんど「ゲーム」と関連付けています。
このブログ内の「ゲームで理解する心理学」シリーズでは毎回何かしらゲームに例えて説明していますが、これがそう。
ぼく自身が読書中にそうやって理解して記憶しています。
「ゲーム」で縛っているのにも理由があります。
いきなり「何かに例えて」と言われてもなかなか思い浮かばないですよね。
そもそも何に例えたら良いのかがわからない。
だから「ゲーム」で縛っちゃいました。
特にぼくは読書をしながら同じタイミングでゲームもしているので、読書中に何かわかりにくいことがあれば
「今のこのシーンに関連付けてみよう」
「次に出てきた敵キャラの特徴との共通点を見つけよう」
と「何に例えたら良いか」に苦労しなくなります。
ゲームと勉強を同時にすることによる一つのメリットですね。
意識下で訓練することは、のちに無意識下にも影響します。
自転車の乗り方などと同じですね。
初めは意識を集中させて何度もこけながら練習を繰り返します。
が、今はどうですか?
わざわざ「サドルに座ってハンドルを持って地面をけってペダルをこいてバランスとって……」などと考えながら乗りますか?
無意識に乗ってますよね。
意識的に関連付けの力を鍛えることは無意識的な繋がりの力を鍛えることになっているのです。
ただこれも自転車などと同じで、努力だけでそうそう才能には勝てませんのでご了承ください。
時速40kmで自転車走らせた状態でサドルの上で逆立ちとかできますか?
競輪出れますか?
ということです(さすがにこのレベルの人たちは才能+努力も重ねていますが)。
記憶力は多くの人が憧れるもの。
鍛えられるものなら鍛えたいと思ったことがある人も多いはず。
この機会にぜひ関連付け技法を試してみてください。
松山勝弘(まつやままさひろ)
すべての記憶は、大小関わらず何かしらの出来事をきっかけとして思い出されるもの。
その出来事と記憶との間に関連性があるからです。
テストで考えてみたらわかりやすいと思いますが。
テストが始まる時間ギリギリまで勉強している人は、参考書などを見ながら、あるいは頭の中で「○○は△△だ」と反復しています。
もちろん普通のテストなので覚えないといけないことは100以上ある。
それらすべてを反復することになります。
いざテストが始まり問題を見たとき、問題文の○○という文字を見て△△を思い出しますよね。
問題文を見るその瞬間まで「○○は△△だ」と反復していない限り。
が、それが100もあるので、例えば「○○は△△だ」は反復できていても、「□□は☆☆だ」が頭の中の反復集団の中から抜けていたりします。
□□という問題文を見てようやく「そう言えば□□も見たことあったっけ」と思い出します。
ここで記憶ができていれば、すなわち想起がしっかりとなされれば☆☆という答えを導き出せます。
答が出なければ「見たことがあること」しか覚えていない状態ですね。
もちろん見たことすらないものはわかりませんので、「見たことがあること」と「見たことがあることがわかること」は最低ラインです。
が、ほとんどの人はそこで記憶が途切れてしまっています。
頭の中で、「見たことがあること」と「それが何なのか」との繋がりが弱いからです。
一夜漬けする人はこのタイプが多いかと。
(人と言うべきなのか勉強法と言うべきなのか…。)
テスト勉強をほとんどせずとも点数が取れる人は、頭の中での関連づけがうまく想起力が高い。
正直、これは持って生まれた才能がほとんどです。
生まれつき記憶力が強い人は間違いなくいます。
そして才能がない人でも鍛えることが可能。
ですが、普通に単純に鍛えようとすると勉強をしまくらないといけない。
それは面倒ですよね。
どうせなら楽しくやりたい。
ということで「連想ゲーム」をしましょう。
連想ゲームとは、今となってはかなり古いですが「マジカルバナナ」がそれですね。
バナナ と言ったら 黄色
黄色 と言ったら レモン
レモン と言ったら 酸っぱい
酸っぱい と言ったら 青春
青春 と言ったら 球児
……
「マジカルバナナ」はそのものから連想できることを次々に考え出すリズム遊びです。
これを普段からやってください。
別にリズムに乗せる必要はありませんが笑
記憶力とは想起力であり繋がりの力です。
このほとんどは「無意識下」におけるもの。
そして「無意識下」における繋がりの力は「才能」によるものです。
なら「意識下」で鍛えるしかありませんよね。
意識下で関連付け、連想を繰り返すことで記憶力を強化することができる。
日常生活内でちょこちょこと連想ゲームをすればオーケーです。
が、ぼくは読書時のみ行っています。
時が決まっている方が継続できるかなと思ったからです。
記憶力を鍛えるついでに知識自体も付きますし、さらに「連想ゲーム」、「関連づけ遊び」は読書内容の理解の手助けにもなります。
難しいことは普通に説明されるより例え話をされた方が理解しやすくはないですか?
要は自分で例え話を作るわけです。
ぼくの場合はほとんど「ゲーム」と関連付けています。
このブログ内の「ゲームで理解する心理学」シリーズでは毎回何かしらゲームに例えて説明していますが、これがそう。
ぼく自身が読書中にそうやって理解して記憶しています。
「ゲーム」で縛っているのにも理由があります。
いきなり「何かに例えて」と言われてもなかなか思い浮かばないですよね。
そもそも何に例えたら良いのかがわからない。
だから「ゲーム」で縛っちゃいました。
特にぼくは読書をしながら同じタイミングでゲームもしているので、読書中に何かわかりにくいことがあれば
「今のこのシーンに関連付けてみよう」
「次に出てきた敵キャラの特徴との共通点を見つけよう」
と「何に例えたら良いか」に苦労しなくなります。
ゲームと勉強を同時にすることによる一つのメリットですね。
意識下で訓練することは、のちに無意識下にも影響します。
自転車の乗り方などと同じですね。
初めは意識を集中させて何度もこけながら練習を繰り返します。
が、今はどうですか?
わざわざ「サドルに座ってハンドルを持って地面をけってペダルをこいてバランスとって……」などと考えながら乗りますか?
無意識に乗ってますよね。
意識的に関連付けの力を鍛えることは無意識的な繋がりの力を鍛えることになっているのです。
ただこれも自転車などと同じで、努力だけでそうそう才能には勝てませんのでご了承ください。
時速40kmで自転車走らせた状態でサドルの上で逆立ちとかできますか?
競輪出れますか?
ということです(さすがにこのレベルの人たちは才能+努力も重ねていますが)。
記憶力は多くの人が憧れるもの。
鍛えられるものなら鍛えたいと思ったことがある人も多いはず。
この機会にぜひ関連付け技法を試してみてください。
松山勝弘(まつやままさひろ)