Nintendo Switchソフト「マリオテニス エース」の、ストーリーモードクリア、対COMトーナメント一式クリア、および対人オンライントーナメントに数回挑戦したうえでの評価と感想です。
評価はより客観的に、感想はより主観的に。
まずは評価から。
ジャンルはスポーツ。
ストーリーモードは、通常の対戦とは一風違った様々な遊びがあります。
例えば一定ポイント以上得るまでラリーを繰り返すことを目標としていたり、コート上に延々と現れる的にテニスボールを当てて行き制限時間内に規定ポイントを達成するなど。
他にも一定数以上の敵にテニスボールを当てるステージ、謎解き要素のあるステージやボス戦も。
普通にテニスをするステージでも、様々な障害物が飛び交うコートが出てきたリと、なかなか楽しめます。
ただストーリーモードの難易度はかなり高め。
序盤でも結構手こずらされる。
そのため、なかなかクリアできず、ここで嫌になる人も少なからずいるでしょう。
一応、ストーリーモードの主人公・マリオはレベル概念があり、何度もチャレンジしていれば経験値を得てレベルが上がり基本ステータス(ショットの速さや移動速度など)が上がりはします。
でも多少レベルが上がったくらいでは目に見えた変化はなし。
また、ストーリーを進めるうえではやらなくても良い寄り道ステージにて、より強いラケットを入手できたりするのですが、このステージも普通に難しい。
終盤では強いラケットを持っていないとなかなか厳しいこともあり、結局は寄り道ステージもクリアして行かなくてはならない。
といった具合です。
もう一点残念なのは、ストーリーモードを進めて行かないと、フリー対戦モードで使えるコートが増えません。
様々な障害物のある面白いコートがいくつかあり、友達と集まってわいわいプレイするには持って来いなので、複数人でやるつもりで購入した方にとってはストーリーモードを進めることはほぼ必須となってしまいます。
代わりと言っては何ですが、ストーリーモードをクリアする頃にはゲーム操作の上達ぶり目覚ましい。
左右前後やショット(種類)の打ち分け、本作の新要素であるエナジーを用いた攻撃や防御など、一通りは問題なく扱えるようになります。
特に意識せずとも対人戦で適当なかけ引きもできるでしょう。
難易度は歯応えがあって良いと捉えられる方や、今後オンライン対戦などを主軸に考えている方にとっては、ストーリーモードは楽しく上達できるこれ以上ない要素だと思われます。


(↑画像クリックでAmazonのレビューも確認できます)
続いてトーナメントに関して。
まず対COMのトーナメントは全部で3種類あり、1つクリアするごとに1段階難しいトーナメントが解禁されます。
が、ストーリーモードをクリアできたなら、3つ目の最高難易度のトーナメントでも多少の手応えを感じる程度。
特に代わり映えする要素もなく、これは数回やっていたらすぐに飽きます。
オンラインの対人トーナメントですが、現時点では、ストーリーモードをクリアしただけのぼくの実力だと1~2回戦突破くらいが限界です。
対COMとは違った心理戦のようなかけ引きもできるのは楽しいですが、なかなか厳しいところがある。
今後プレイ人口が増えれば敷居は下がるでしょうが、ひとまずはストーリーモードクリア程度の実力は最低限必要となります。
ちなみに、新要素のエナジーも普通に使えるルールとこれを除いたシンプルルールとがあり、エナジーが難しいという方はシンプルルールで楽しむことも可能です。
最後にエナジーについて少しだけ説明を。
必殺技ゲージのようなもので、ラリーを続けたり溜め打ちをしたりすることでゲージが貯まっていきます。
これを攻撃に使用すれば、コート上の一点をピンポイントで狙える「ねらいうち」や、ゲージが満タンなら「スペシャルショット」を放つことができる。
そのまま点を稼ぐことにも利用できるし、相手が打ち返そうとラケットに当ててくると、ラケットに与ダメージが通る。
一定以上のダメージでラケットが壊れ(スペシャルショットなら一撃)、一定個数のラケットが壊されるとその時点でKOにて試合の決着がつく。
ただし、ねらいうちなどは、ジャストのタイミングで打ち返すことで「ブロック」が発動。
ラケットへのダメージが0になるほか、ブロック成功でエナジーゲージが大きく貯まるといった留意すべき点もあります。
エナジーを防御に使用すれば「加速」することが可能です。
プレイヤーから見れば加速と言うより実質はスローモーション。
テニスボールの動きがゆっくりになるので、遠くの球にも追いつきやすく、ねらいうちされてもブロックしやすい。
と、こんなところです。
エナジーを貯めることを優先するか、確実にショットを打ち分けることを優先するか。
お互いのエナジーゲージの残量を確認しつつ、ねらいうちするかスペシャルショットまで我慢するか防御に使うかなど、試合中に頭に入れておくべき事案が増えました。
慣れるまでは頭がこんがらがって凡ミスなども結構出てしまったりするなど、この新要素にも良し悪しがあります。
が、先ほど書いた通りエナジー抜きのシンプルルールでも遊べるため、新たに楽しめる要素が増えたと考えられることはあっても、問題は特にないでしょう。
ここからは感想。
10点満点で点数を付けるなら4。
(評価点ではなく感想点。目安として、8~10 完全にハマった、5~7 かなり楽しんだ、2~4 概ね楽しんだ、1 自分には合わなかった、0 面白くなかった、です。面白くなかった方向へも5段階ほどあり、実質-5~10点間で付けた点数とお考えください。)
ストーリーモードはかなり楽しめました。
難易度が高めなのは好みですし、普通のテニスをする以外の様々な遊びがあったのも面白かった。
ただ、ストーリーモードをクリアしてしまうと、後はやることが何もないです笑
いえオンライントーナメントに精を出すのも楽しそうではあるのですが、他にもやりたいゲームがたくさんあり、マリオテニスのさらなる上達に勤しむ理由がぼくにはありませんでした。
1人でプレイする分には、ストーリーモードとオンライントーナメントを楽しめるかどうかが鍵。
特にストーリーモードに興味が湧かないならあまりお勧めできません。
友人と集まってわいわいプレイする分には、変わったコートもありますし、過去作以上に盛り上がることでしょう。
そういったソフトはSwitchではマリオカートほか現時点であまり多くは出ていませんし、持っていて損はない一作ではないかと。
松山勝弘(まつやままさひろ)
評価はより客観的に、感想はより主観的に。
まずは評価から。
ジャンルはスポーツ。
ストーリーモードは、通常の対戦とは一風違った様々な遊びがあります。
例えば一定ポイント以上得るまでラリーを繰り返すことを目標としていたり、コート上に延々と現れる的にテニスボールを当てて行き制限時間内に規定ポイントを達成するなど。
他にも一定数以上の敵にテニスボールを当てるステージ、謎解き要素のあるステージやボス戦も。
普通にテニスをするステージでも、様々な障害物が飛び交うコートが出てきたリと、なかなか楽しめます。
ただストーリーモードの難易度はかなり高め。
序盤でも結構手こずらされる。
そのため、なかなかクリアできず、ここで嫌になる人も少なからずいるでしょう。
一応、ストーリーモードの主人公・マリオはレベル概念があり、何度もチャレンジしていれば経験値を得てレベルが上がり基本ステータス(ショットの速さや移動速度など)が上がりはします。
でも多少レベルが上がったくらいでは目に見えた変化はなし。
また、ストーリーを進めるうえではやらなくても良い寄り道ステージにて、より強いラケットを入手できたりするのですが、このステージも普通に難しい。
終盤では強いラケットを持っていないとなかなか厳しいこともあり、結局は寄り道ステージもクリアして行かなくてはならない。
といった具合です。
もう一点残念なのは、ストーリーモードを進めて行かないと、フリー対戦モードで使えるコートが増えません。
様々な障害物のある面白いコートがいくつかあり、友達と集まってわいわいプレイするには持って来いなので、複数人でやるつもりで購入した方にとってはストーリーモードを進めることはほぼ必須となってしまいます。
代わりと言っては何ですが、ストーリーモードをクリアする頃にはゲーム操作の上達ぶり目覚ましい。
左右前後やショット(種類)の打ち分け、本作の新要素であるエナジーを用いた攻撃や防御など、一通りは問題なく扱えるようになります。
特に意識せずとも対人戦で適当なかけ引きもできるでしょう。
難易度は歯応えがあって良いと捉えられる方や、今後オンライン対戦などを主軸に考えている方にとっては、ストーリーモードは楽しく上達できるこれ以上ない要素だと思われます。
(↑画像クリックでAmazonのレビューも確認できます)
続いてトーナメントに関して。
まず対COMのトーナメントは全部で3種類あり、1つクリアするごとに1段階難しいトーナメントが解禁されます。
が、ストーリーモードをクリアできたなら、3つ目の最高難易度のトーナメントでも多少の手応えを感じる程度。
特に代わり映えする要素もなく、これは数回やっていたらすぐに飽きます。
オンラインの対人トーナメントですが、現時点では、ストーリーモードをクリアしただけのぼくの実力だと1~2回戦突破くらいが限界です。
対COMとは違った心理戦のようなかけ引きもできるのは楽しいですが、なかなか厳しいところがある。
今後プレイ人口が増えれば敷居は下がるでしょうが、ひとまずはストーリーモードクリア程度の実力は最低限必要となります。
ちなみに、新要素のエナジーも普通に使えるルールとこれを除いたシンプルルールとがあり、エナジーが難しいという方はシンプルルールで楽しむことも可能です。
最後にエナジーについて少しだけ説明を。
必殺技ゲージのようなもので、ラリーを続けたり溜め打ちをしたりすることでゲージが貯まっていきます。
これを攻撃に使用すれば、コート上の一点をピンポイントで狙える「ねらいうち」や、ゲージが満タンなら「スペシャルショット」を放つことができる。
そのまま点を稼ぐことにも利用できるし、相手が打ち返そうとラケットに当ててくると、ラケットに与ダメージが通る。
一定以上のダメージでラケットが壊れ(スペシャルショットなら一撃)、一定個数のラケットが壊されるとその時点でKOにて試合の決着がつく。
ただし、ねらいうちなどは、ジャストのタイミングで打ち返すことで「ブロック」が発動。
ラケットへのダメージが0になるほか、ブロック成功でエナジーゲージが大きく貯まるといった留意すべき点もあります。
エナジーを防御に使用すれば「加速」することが可能です。
プレイヤーから見れば加速と言うより実質はスローモーション。
テニスボールの動きがゆっくりになるので、遠くの球にも追いつきやすく、ねらいうちされてもブロックしやすい。
と、こんなところです。
エナジーを貯めることを優先するか、確実にショットを打ち分けることを優先するか。
お互いのエナジーゲージの残量を確認しつつ、ねらいうちするかスペシャルショットまで我慢するか防御に使うかなど、試合中に頭に入れておくべき事案が増えました。
慣れるまでは頭がこんがらがって凡ミスなども結構出てしまったりするなど、この新要素にも良し悪しがあります。
が、先ほど書いた通りエナジー抜きのシンプルルールでも遊べるため、新たに楽しめる要素が増えたと考えられることはあっても、問題は特にないでしょう。
ここからは感想。
10点満点で点数を付けるなら4。
(評価点ではなく感想点。目安として、8~10 完全にハマった、5~7 かなり楽しんだ、2~4 概ね楽しんだ、1 自分には合わなかった、0 面白くなかった、です。面白くなかった方向へも5段階ほどあり、実質-5~10点間で付けた点数とお考えください。)
ストーリーモードはかなり楽しめました。
難易度が高めなのは好みですし、普通のテニスをする以外の様々な遊びがあったのも面白かった。
ただ、ストーリーモードをクリアしてしまうと、後はやることが何もないです笑
いえオンライントーナメントに精を出すのも楽しそうではあるのですが、他にもやりたいゲームがたくさんあり、マリオテニスのさらなる上達に勤しむ理由がぼくにはありませんでした。
1人でプレイする分には、ストーリーモードとオンライントーナメントを楽しめるかどうかが鍵。
特にストーリーモードに興味が湧かないならあまりお勧めできません。
友人と集まってわいわいプレイする分には、変わったコートもありますし、過去作以上に盛り上がることでしょう。
そういったソフトはSwitchではマリオカートほか現時点であまり多くは出ていませんし、持っていて損はない一作ではないかと。
松山勝弘(まつやままさひろ)