ゲームは脳力・能力をアップさせる至高のエンターテインメント ――― ゲームをすると馬鹿になるなんて言わせない

ゲームには世間が思いもよらない様々なメリットがあります。 おもしろい・たのしい、それだけじゃない。 ゲームが学びや脳力・能力アップの「ためになる」ことを知ってほしい。 さあ、ここからは「ゲームの時間」です。

スポンサーリンク
前回更新時より変更された点
・「天穂のサクナヒメ」をランキングに追加


これは、
ぼくがプレイしたことのあるゲームの中で、
ぼくがおすすめしたいと思ったゲームを、
ぼくが勝手におすすめ紹介するものです。


※この記事はPS4ソフトのみのランキングです。
※新たにおすすめしたいゲームが増えた時点で更新します。
※現在、ランキング記事はNintendo Switch、PS4、3DSPS Vitaの4つです。
※複数ハードで発売されているゲームは他ハードのランキング記事に載せている可能性があります。


【PS4ソフト おすすめゲームランキング】(計70作以上プレイ)

1位 ペルソナ5 ザ・ロイヤル

悪い大人を改心させる!
痛快な怪盗ライフ!
ペルソナの力を駆使して、腐った心を盗み出せ!


(↑画像クリックでAmazonのレビューも確認できます)

シリーズファンには待望だったペルソナシリーズの最新作。その発売から3年の時を経て、完全版となりさらに進化しました!怪盗をテーマとして繰り広げられるシナリオですが、ペルソナシリーズらしさも出しつつ、本作は本作でしっかりと締まっている。ペルソナ5(以下、無印版)では展開の強引さを感じたりもしましたが、今作・完全版では細かいセリフの修正もたくさん入っており、改善されたどころかシナリオにより強く引き込まれるほどの出来に一変しています!そして完全版での完全新規の追加シナリオですが、これがまたよく出来ていて言うことなしでした。
物語の進行は、強制イベントのある日を除き、1年間の期限の中で毎日自由に行動を選択できます。普段は学生生活で授業を受けたりバイトをしたり、バッティングセンターや釣り堀に行ったりゲームで遊んだり、他にも怪盗に必要なアイテムを制作したりなどできることは様々。完全版ではビリヤードやダーツ(ダーツはミニゲーム)なども追加されましたね。そしてもちろん、本懐である怪盗行為をしにダンジョンへ突入するのも良しです。
ダンジョンは、マップの見た目や構造、侵入経路やシステム・演出まで、今自分は怪盗をしているんだとしっかり疑似体験させてくれる出来でした。完全版で新規に追加されたアクションも気持ちの良い演出が入ります。ただ怪盗らしさを表現するため故に、少し複雑だったり難解な部分もありました。人によっては楽しさより面倒さが上回ってしまうかもしれません。一応完全版ではダンジョン探索がより楽に・スムーズに進められるような修正も入っていますが。
戦闘は、敵の弱点を突いたりクリティカルを与えるとチャンスが広がり、逆ならピンチに陥るようなシステムがあります。基本は主人公たち人間が戦い、各個が持つ「ペルソナ」という能力が、そのキャラの使用できるスキルに寄与する。主人公のみ複数体のペルソナを所持でき、戦闘中にペルソナチェンジしながら戦うことも可能。対峙している敵と交渉して直接仲間にしたり、所持中のペルソナ同士を合体させて新たなペルソナを生み出すなどで、より強い戦力を整えていきます。パーティ編成以上に主人公のペルソナ作りが攻略の鍵となるほど重要な要素です。図鑑があるのでコンプ要素として楽しめたりも。戦闘難易度は、無印版ではNORMALでも難しめだったり、ダンジョン探索中の回復方法で頭を悩まされたりしました。ですが完全版ではこれらすべてに調整が入っており、理不尽さやストレスを感じることも少ない、バランスの良い戦闘を楽しめます。そして今作も難易度はいつでも変更できるので、途中で詰まってしまっても安心です。
街中では、一度行った場所や施設にはショートカットで移動できる。初めて訪れる場所でも、シナリオ進行中ならこれからどこへ行けば良いのかがマップに表示されているので迷うことがなくなりました。その日の行動に迷ったときはお勧め行動を見ることができますし、仲間や取引相手との絆を深めたい場合も彼らがどこにいるかはわかりやすくて助かる。無印版をプレイしている人なら細かい違いを探すのも面白そうです。ここは無印版から使い回しでも良いだろうというシーンやセリフなど、本当に細かいところまで修正が入っている。それが余計なことには一切なっておらず、どれもより良い。無印版をプレイしている人でも、追加シナリオ部分以外もかなり楽しめる作品になっていると思います。初めてプレイする人にとっても、戦闘のバランス調整や日常生活が進めやすくなっているので取っ付きやすいでしょう。今作は個人的にはすべての人におすすめしたい作品でした。


2位 戦場のヴァルキュリア4

征暦1935年、連邦と帝国に二分されたヨーロッパ大陸。
圧倒的な劣勢を覆すべく連邦が取った大反攻作戦。
仲間との絆、託される想い…様々な犠牲の下、成し遂げる意志を試される。


(↑画像クリックでAmazonのレビューも確認できます)

ヨーロッパにおける大戦を題材としたシミュレーションRPG。登場キャラたちの想いや成長を中心に、雰囲気を出しつつまじめに取り扱っている。シナリオ内容だけでも手に取って損のないほどよくできている作品でした。ですが、このゲームをランクインさせた理由はその戦闘システムにあります。
自ターンと敵ターンが交互にやってきて、各ターンに決められたCPを消費し、アクションシューティングゲームのように戦場で味方ユニットを動かしていく(行動中はAPというゲージが消費されていき、APが0になったらそれ以上動けなくなる)。動いている最中、敵の視認範囲および攻撃射程距離内にいると、リアルタイムでガンガン攻撃されてしまう(逆に敵ターンであれば近付いてくる敵に対して勝手にガンガン攻撃を仕掛けます)。ここで、行動コマンド(ターゲットモード)を出せばお互いの動きがいったん中断。敵の種類や配置などに応じて、手持ちの銃で撃つか、手榴弾で吹っ飛ばすか、はたまた味方歩兵や戦車を回復したりなどの選択をします。もちろん、土嚢や壁に隠れたり死角から攻めたりと、うまくユニットを動かすことも重要です。
各兵には種類があります。例えば偵察兵はAPが多いため移動可能距離が長く、突撃兵は対人戦闘に長けている。遠くから狙える狙撃兵に、狙撃兵ほどの射程距離はないけど、攻撃が放物線上の軌道をたどるため障害物越しに攻撃できる擲弾兵など。ついでに1~2台しか出撃させられないけど火力も耐久力も高い戦車や、味方歩兵をまとめて移動させられる装甲車といった変わり種もあります。どのユニットをどの位置にどれくらい配備するか、どこに移動させ何をさせるのか。1ターンに同じユニットを何度動かしても良いのですが、動かすたびにそのターン中のAP最大値が減り移動可能距離が狭まるので、1人に特攻させるか全員で少しずつ戦線を上げて行くかと、考えることは多岐にわたります。他にも、物陰に隠れて回復を図ったり、ピンチの味方を撤退させCP消費で新たな味方を召還したり。CPを多く消費して特殊な命令(全体防御アップや1人の対人攻撃アップなど)を下すことも可能。余ったCPは次のターンに繰り越せる(上限あり)ため、CPのやり繰りもしつつ、準備が整ったら一斉攻撃するといった作戦もありですね。
といった具合に、シミュレーション戦闘のシステムが独特で、面白さも光っている作品です。そしてこのシステムを最大限活かすようなマップ構造や、敵ユニットの配置がまた絶妙。ここに敵がいたら嫌だなあとか、あそこを確保できたらかなり有利に戦えるとか、そういった場所にもよく敵兵がいたりします。でもしっかりと考えながら行動を取っていけば着実に対処できる。歯応えは確実に感じさせつつ、嫌になるほどには難しすぎない、このバランスが見事でした。頭を使うゲームが好きな方には特におすすめできます。


3位 ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて

悪魔の子と呼ばれた勇者。
勇者にまつわる伝説の謎を解き明かすため冒険の旅に出る。
そしてふたたび、「勇者の時」が動き出す。


(↑画像クリックでAmazonのレビューも確認できます)

ドラゴンクエストシリーズの完全新作ナンバリングタイトル!これだけでも期待値が高くなってしまうところですが、その期待を凌駕する、素晴らしいシナリオ内容でした。本来なら無視されそうなちょっとしたことにまで意味があったりして、「そういうことだったのか!」と、驚きの連続。さらに嬉しくて涙、悲しくて涙と、しっかりとロールプレイングもさせてもらえました。
ファンを楽しませるドラクエらしさもしっかりと押さえられていましたが、PS4版はドラクエらしさよりもこのゲーム自体の面白さをより味わえる作りだったように思います。グラフィックの美しさもさることながら、イベントムービーではキャラの細かい仕草や表情まで表現されているのが印象的でした。そのため3DS版以上にシナリオに没入してしまい、キャラへの感情移入もしやすい。本作の素晴らしいシナリオ内容を十二分に堪能できるでしょう。
ぜひともネタバレなしでプレイしてほしいためあまり具体的には書けませんが、絶対的なおすすめ度です!PS4版にしかない要素、3DS版にしかない要素がそれぞれあり、どちらもすごく面白いため、時間のある方はどちらもプレイしてみてください。どちらかのみなら、ドラクエファンの方にはぜひ3DS版を、ドラクエファンではない方やシナリオに没入したい方にはPS4版をおすすめします!
(追記。Nintendo Switch版もプレイしました。いくつかの追加シナリオなどがあるほか、唯一のボイスありで、3DS版やPS4版とはまた違った体験ができます。どれか1つのみではなく、時間が許すのであればどれも実際にプレイしてみて比べてほしいと思える出来でした。)



4位 イースIX -Monstrum NOX-



前作イース8の評判が良く期待値が上がっていたように思いますが、期待を裏切ることなく安定の面白さでした。基本的な操作方法は簡単で、アクションゲームが苦手な人でも比較的容易に操作できるでしょう。軽快な動きは爽快感も感じさせてくれます。
本作特有の「異能」という要素は、アクションの幅を広げてくれました。戦闘要員の各キャラごとに1つの異能を持っていて、そのキャラが仲間になると全員がその異能を使えるようになる。垂直の壁を駆け上ったり、滑空できるものなど、異能には様々なものがあります。建物の屋根の上に上ったりと、街中やダンジョンを立体的に探索できるのが楽しい。ただ走り回るだけでも楽しいですし、宝箱や落書きほか収集要素も散りばめられているので、楽しみながら達成感も得られます。また、遠くの橋のもとまで行かずとも川の向こうに滑空で飛んで行けたりと、移動が快適になることもありました。シリーズ過去作で言う「冒険具」「魔法具」などとは違って装備枠が要りませんし、異能ゲージを消費しますがそのゲージも数秒で全回復できる、といった風に制限もほとんどありません。
シナリオ内容もなかなかよく出来ています。終盤で謎が解明されたときには驚きもあり、クライマックスの盛り上がりも良ければ、ラストのエピローグも多くの人に好まれそうな終わり方です。シナリオの進行方法がルーチンだったり、内容も間の展開だけ少しだれるかもしれないものでしたが、そこはそれ、探索の面白さで乗り切れるのではないかと笑
その他で気になる点は、ロード時間がやや長いこと(街中全体を読み込むときは十秒ちょっと)。それと、個人的にですが、戦闘フィールドが一風変わっていたりなどといった特殊性のあるボス戦が少なめだったことが挙げられます。ですが、良い部分の方が目立ち、総合的にはかなり楽しめる作品に仕上がっていると感じました。アクション好きな方はもちろん、今作の舞台が監獄都市であることなどに興味を持たれた方も、ぜひともプレイしてみてください。


5位 天穂のサクナヒメ



SNSでも話題となった、米作りのできる作品です笑 実際にプレイヤーがやることは多く、作業的な面もあり大変。ですが、一年かけてようやく米が出来上がったときの喜びもひとしおです。知識はゲーム内で少しずつ増やすことができ、一度に得られる情報量は多くはないので、頭がパンクすることもありません。そうして少しずつより良いお米を作っていけるようになるのも、また楽しめるポイントとなっていました。お米作りを続けていれば、時間短縮になる「農技」というスキルをいくつも習得できますし、手抜きする手段も用意されているので、徐々に面倒になったとしても安心ですね。
しかし本当に特筆すべきは、米作りよりもアクション性!移動速度は遅めなのですが、それも気になるのは最初のうちだけ。敵の数や種類が増えて、多種多様なスキルを覚えていくと、戦い方もいろいろと考えられ、いろんなコンボも繋げられるようになってすごく楽しいです。羽衣を伸ばして敵を掴み、敵の背後に回って通常攻撃で連打を喰らわせる。敵が振り向いたら再び背後に回り、今度は空中に打ち上げて、地面に叩きつけるように攻撃することで別の敵も巻き込んでの大ダメージを与える。倒れている敵にも当たるスキルでまた敵を打ち上げ、今度は羽衣で近くに引き寄せてから横に吹っ飛ばすスキルを…と。こんなものはまだまだ序の口で、通常攻撃、様々なスキル、羽衣および羽衣スキルの組み合わせで、プレイヤーの想像力次第で本当にたくさんのコンボルートを繋げられました。戦っていて楽しい、触っていて気持ちいい、そんな作りになっています。
シナリオ内容も悪くなく、様々なやり込み要素もただの作業は少なく楽しめる。一つ一つの要素を見ればお勧めできるところばかりで、細かいところに不満点がないとは言いませんが、気になっているなら手に取っても損はしない作品だと思います。


<ランクインまであと一歩!>

-魔女と百騎兵2 > アクションRPG
~戦闘の操作性や難易度バランスが優れている。歯応えがあって楽しいが、敵の種類が少ないのが特にもったいない。シナリオももう二捻り。


-戦場のヴァルキュリア リマスター > シミュレーションRPG
~「戦場のヴァルキュリア4」と紹介文がほぼ同じなため割愛。4がシリーズ初プレイで、別のストーリーや違うマップでの戦闘を楽しみたいという方におすすめ。


-ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ > RPG
~ストーリーもなかなか良く、サクサク進めることもじっくり時間をかけることもできる戦闘システムはどちらも奥が深く面白い。ただ好みが大きく分かれそうだと思ったためにランク外枠に。




松山勝弘(まつやままさひろ)
スポンサーリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサーリンク
PS4ソフト「ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団」をノーマルエンディングまでプレイしてみての評価と感想です。
評価はより客観的に、感想はより主体的に。


まずは評価から。
ジャンルはダンジョンRPGです。

ガレリア宮に眠る奇品を探すため、前人未到の大迷宮攻略へ乗り出す一行。
序盤は概ね、特定のギミックなどで進めなくなるたびに拠点に戻り、新しい機能が追加されたらそのギミックの先へ…と繰り返されるので、あまり迷わずに進められます。
それが物語が進むに連れ、徐々にこれといったヒントも出されなくなる。
マップのこの辺りが全然埋まっていないから怪しいなだとか、自身で行くべき場所を模索しながら探索できるのは楽しいポイントでもあります。
が、そこを楽しめるタイプの人であっても、あまりにもヒントがなさすぎるので、1~2か所の見落としから攻略に詰まってしまうことは大いにあり得る。
もう行けるところは全部回ったのに!?と、すごく大変な思いをする可能性も低くありません。

ダンジョン探索中に使える特殊行動では、やはり前作「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」で話題となった「壁壊し」が今作でも面白いところでした。
例えば扉が開かないとき、スイッチを探して回るより壁を壊してしまえば容易にその先を見て回れるといった具合です。
スキルポイント(とはちょっと違いますが)みたいなものを消費しないと使用できないため、一度の探索中に頻繁には使えないのも良い制限。
どこまで無茶をして、どれだけ丁寧に探索するか、そのバランス感覚も楽しい要素です。
ただ、例えば3マス先へ飛べる「ロングジャンプ」などは使えるマス(飛び始めのマス)が決まっていたりなど、壁壊し以外には攻略の自由度がほとんどありませんでした。
せっかくのこのゲーム特有の部分なので、ここで自由度が出せないのはもったいなく感じます。


さて、マイナス面もあるとは言え、ここまでのダンジョン探索は面白いパートです。
ですが、まったくつまらない探索パートも今作には存在します。
入るたびにランダム生成される小さなマップ。
それをただひたすらに上の階層へと上って行くだけのダンジョンです。
探索していて何も楽しくない、ただの作業と化していました。
それが合計で200階層以上!
戦闘難易度を下げてゴリ押しで進めたとしても、シナリオイベントを見ている時間も含めて、このダンジョンパートだけでプレイ時間にして15~20時間はかかります。
シナリオ内容がプレイヤーを強く引き付ける場面でもあったのでここでプレイを止めてしまう人はさすがに少なそうですが、きっと多くの人が不満を漏らすパートでもあるでしょう。

ぼくは現時点でクリア後ダンジョンを未プレイなので調べた内容ですが、トゥルーエンドを見るためのクリア後ダンジョンは、同じくランダム生成で3651階層あるようです;;
エレベーターがあれば数十~数百を一気に飛ばせることもあるみたいですが、全滅の危険性が高いことやその他情報も見てみると、何故こんな仕様にしたのかと疑問しかありません。
トゥルーエンドの内容が前作と同等の素晴らしいものだったとしても、それに見合うだけの苦労ではないように感じました(そう感じたからこそ現時点ではやる気が起きずプレイしていないのですが;;笑)。


自身で確認しているノーマルエンドまでのシナリオですが、こちらは今作も素晴らしい内容でした。
序盤ではいろんな謎を小出しにしてプレイヤーの興味を惹き、プレイヤー自身で謎解きができる・考察できる余地を持たせた適度な情報量の中盤、そしてすべての答が示され解決(エンディング)に向けて必死に抗う終盤。
あらゆる演出も含めて、この壮大な物語は見事の一言です。
(普通ならトゥルーエンドまで絶対に見たくなるような出来なのにどうしてあのクリア後ダンジョンは……笑)


(Amazonリンク)

戦闘システムは、前作とほとんど同じです。
パーティは5枠。
それぞれの枠に、戦闘に直接参加するアタッカーが3人までと、サポーターが5人まで。
1枠あたり8人が5枠で、最大40人のパーティを作ることができます。

戦うのは人形です。
特定の素材を消費することでプレイヤーがキャラメイクできます。
ファセット(他のゲームで言うところの職業・クラス)は概ね10種あり、特徴はどれも大きく異なりました。

アタッカーの数が多い方が通常攻撃の回数は増えますし、敵の強烈な攻撃が飛んできても生存者が出る可能性が高まる(運良く1人だけ回避するなど)。
ですが、ただ数を増やすだけで強くなるというわけではないのが、本作のパーティ編成の面白いところです。
パーティ編成では5枠にそれぞれ、結魂書というアイテムを配置する必要がある。
アタッカーやサポーターにセットできる人数は、この結魂書ごとに決まっています。
そして、特定の位置に誰かを配置することで、何らかの効果が発揮される場合もあるのです。
例えば、アタッカー1人、サポーター0でも、配置したアタッカーの攻撃・防御・回避・命中がすべて100%アップするという効果を持つ結魂書も存在しました。
また結魂書ごとに使えるスキルが異なるため、ステータス向上の効果を優先したり便利なスキルを望んだりと、頭を悩ませるのが楽しいところでした。

もちろん、どこにどのファセットの人形をセットするかによっても、戦い方が大きく変わってきます。
全ファセットをバランス良く作成することが最適とも限らず、手に入れた結魂書と相談しながら考えていく必要がある。
プレイヤーの好みも反映されやすく、好きな人にとってはとことん楽しめる要素です。

結魂書は、レベルを上げて分解すると、スキルの一部を取り出して別の結魂書に移すことができる。
そしてキャラは、シナリオを進めて行くと、「魂移し」でレベルリセット(同時に別のファセットに変更)することも可能。
これらの仕様があるおかげで、育成に失敗した、別の戦い方を試してみたいといったときにも気軽に編成し直すことができたのもありがたかったです。

戦闘面で残念な点があるとすれば、魂移しによる頻繁なレベルリセットが必須だったこと。
レベルリセットをすればその人形の性能が大きく上がり、何度もレベルリセットをするたびに人形を強くできる。
ですが毎回レベル1になり、当然レベルの低いうちはレベルリセットを実行する直前よりは弱いので、その都度レベル上げを行う必要が出てきます。
育成が面倒な人だと、難易度を下げてゴリ押しで進めたくなるところですが、物語中盤から終盤に差し掛かったあたりで、難易度を下げていようがレベルリセットなしでは倒せないほど強いボスが登場し始める。(※装備の更新や強化をしてもどうにもなりません)
ラスボスの撃破までにはさらに何度ものレベルリセットを積み重ねる必要もあるため、地道な育成が好きではない人にとっては辛いところ。
一応レベル上げのしやすいダンジョンは存在しましたが、それでもレベルリセット後に再カンストするまで、何十戦から百戦以上をもこなさなくてはなりませんでした。



ここからは感想。
10点満点で点数をつけるなら5。
(評価点ではなく感想点。目安として、8~10 完全にハマった、5~7 かなり楽しんだ、2~4 概ね楽しんだ、1 自分には合わなかった、0 面白くなかった、です。面白くなかった方向にも5段階ほどあり、実質 -5~10点間でつけた点数とお考えください。)

良いところは前作ルフランに負けず劣らず良かったのですが、各段に悪い部分が出て来てしまいましたね;;
あのただただ作業なだけのダンジョン!
ぼくはあれが面倒すぎてそこで難易度を下げ、シナリオだけを真っ直ぐ追いかけようと遊び方をシフトしました。
が、難易度を下げたのにレベルリセットでの育成必須な敵の強さですよ…笑
ラスボスに到達した時点で、レベルリセットは99→1を2回。
そしてラスボスが強すぎたのでそこから追加で2回、レベル上げのために延々と雑魚戦をこなしていました。

それだけの苦労をしてでもクリアしたいほどシナリオ内容は面白かったですし、苦労してたどり着いたゴールも期待通りに良かったので総合的には満足していますが…。
あれだけ内容を作り込んでいて、ダンジョン探索も序盤はずっと面白かったのに、何でプレイヤーの楽しさをすり減らすようなあの駄ダンジョンを挟んだのか!もう、本っ当に!!笑

トゥルーエンドの方は到達していないのでどの程度なのかわかりませんが、内容には期待しかありません。
内容には期待しかないのに、それでもプレイする気の起きない駄駄ダンジョン。
仮にトゥルーエンドも内容がかなり作り込まれているのだとしたら、何故制作側は多くのプレイヤーがそこに到達するように工夫しなかったのか、まったく逆のことをしたのか。
と、ただひたすら残念に感じています;;

まあ、とは言えです。
そこのところの不満を除けば、壮大で作り込まれたシナリオ、いろんなことを考えて少しずつ攻略を進めるダンジョン、自由度の高いパーティ編成と戦闘、どれも面白い要素ばかりでした。
前作を楽しめている方、多少面倒があっても目をつぶれる方などは、時間に余裕のあるときに手に取ってみてください。
(参考までに、クリア時間は70時間ほどでした。全ダンジョンでほぼ完ぺきにマップ埋めをし、前半分は難易度ノーマル、後ろ半分がイージーです。)



ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団 - PS4
日本一ソフトウェア
2020-11-26

ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団 - PS Vita
日本一ソフトウェア
2020-11-26

松山勝弘(まつやままさひろ)
スポンサーリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ


「Amazon.co.jpアソシエイト」
Amazon、Amazon.co.jpおよびAmazon.co.jpロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。