ゲームは脳力・能力をアップさせる至高のエンターテインメント ――― ゲームをすると馬鹿になるなんて言わせない

ゲームには世間が思いもよらない様々なメリットがあります。 おもしろい・たのしい、それだけじゃない。 ゲームが学びや脳力・能力アップの「ためになる」ことを知ってほしい。 さあ、ここからは「ゲームの時間」です。

カテゴリ:ゲームで理解する○○ > ゲームで理解する学習効果アップのあれこれ

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さあ本気出すぞー、で本気を出せる人はいません。
普段より一瞬だけ頑張れてもすぐに効力は切れる。
何かに対して本気を出して頑張るというのは、それが持続してこそ初めて成り立ちます。

何故本気を出そうと思っても出せないのか。
理由は、脳が普段から必要以上の働きをしないようにできているからです。


ここで本気を出すという言葉についてきちんと定義しておきますが、要は脳が普段以上に集中していて普段以上の処理能力を発揮すること。
「限界まで」ではなく「普段以上」です。
人によって普段よりどれほどに脳が働けば本気を出せたと感じるかはまちまち。
ですが、脳は走馬灯に陥るような死の窮地であっても限界まで働くことがないと言われるほど底なしで未知数なので。

さて、肝心なのはどうすれば本気を出せるのかですよね。
…ただ残念ながら、意識して本気を出すことはほとんど不可能です。


脳に普段以上の働きをさせるのに重要なのは環境の変化。
「いつもと違うこと」が起きないと脳はいつもと違う働きはしないということになります。

ちょっとした例え話を。
ぼくはゲームをする時間を作るためにいろんなことを削っていろいろと効率的に動いていると自負していました。
普段から余分なことは省いたり、プレイ中の操作などにも気を配っています。
でも最近、発売予定の新作でやりたいゲームが多すぎることをきっかけに、プレイする時間が少ないなと強く感じて。
そこで改めて考えてみると、無駄なことや削減できることなどが次々に見つかりました。

本気を出したとまではいきませんが、脳が普段以上に働いた事例の一つですね。


ここで、普段から時間を作ろうと頑張っているのに時間は全然作れていない。
それが、やりたいゲームが増えるという環境の変化に伴い突然の好転を見せる。

みなさんが過去に本気を出した事例も思い返してみてください。
窮地に陥ったりだとか、何かをしたいと強く思うできごとに遭遇したりだとか、環境の変化に伴うものではありませんでしたか。


脳は必要以上に働くことはありません。
職種などの関係上目まぐるしい生活を送っている人なら平均的な人より多くの脳を毎日働かせているでしょうが、あくまでも他人と比較すればの話。
その人にとって必要なだけの脳は働いていますが、必要以上に働いているわけではない。

なら、普段以上に脳を働かせるにはそれが必要な環境を作るしかないということになります。
そういった環境づくり自体は意識的に起こせるものも少なくありませんが、本気を出すほどに大きな環境変化で容易にできるものなんてそうありませんよね。
それ故、意識的に本気を出すということはほとんど不可能なんです。


ちなみに、大きな環境変化の後もしばらくは本気になりますが、慣れてしまえばもはや本気ではなくなります。
自転車に乗れるまでと、乗れるようになってしばらくはまだ本気ですがそれ以降は、とそういうこと。

まあでも、それまでが毎日50だったとして、一瞬だけ100を出すより毎日80を出せるようになった方が良いでしょうが…。
でもそこからさらに毎日100や120やらを働かせるようにするには…と、考え出したらキリがなくなりそうです;;
ついでに書いておくとバテるので高水準を維持し続けるのは不可能。


さて、大事なのは、普段以上に脳を働かせる必要があるのかどうかということ。
例えばホワイト企業からブラック企業に転職する必要があるのかという話です。
(ブラック企業だと先ほど書いた「バテる」という現象が起きやすいですが、それはまあ別のことなのでここでは無視。)

「何かをしたい」という思いがあって初めて「本気を出したい」に繋がります。
思いが発生した時点で脳が普段以上に働かないなら「何かをしたい」という思い自体が弱く、にわか。
ここで意識的に環境変化をしてでも普段以上に脳を働かせる意味があるとすれば、その「何か」をすることで今よりも良い生活が待っている場合のみです。
まずはそれをすることで今とどういう違いがあるかを想像してみてください。



脳を普段以上に働かせようと意識的に環境を変化させるときの注意点として、「何のために」という部分を忘れてはいけません。
少し長めの例え話を書いていきます。

格闘ゲームとか…そうですね、最近だとスプラトゥーン2などの対戦ゲーム。
一戦一戦本気を出してやっているつもりでも、全然本気を出せていません。
脳はいつも通りなので、勝とうが負けようがそれが実力です。
ぼくも負けまくりで認めたくはないんですけどそろそろ認めないと…笑

スプラトゥーン2でほとんどの人にとって脳が普段以上に働くのは、受動的な環境の変化によるものです。
初心者から始めたとしたら、まずは操作を覚えたりステージを覚えたりで脳が働きまくるのは当然。
見たことがないブキを使われた、初めてのステージだ、突然死角から敵が現れた。
レギュラーマッチからガチマッチに移行したら初めてのルールもありますし、ランクアップしていくとより強い敵たちに遭遇する。
しばらくは脳が働きっぱなしです。

ここで、長い間ガチマッチのCランク帯にいたりBランク帯にいたりとする場面が出てきます。
沼にはまったようになかなか抜け出せなくなる。
もっと上達して上のランクにと考えても、脳は必要以上には働きません。
しばらくBランク帯に居続けてしまうと、Bランク帯での戦いに必要な分だけ働きます。
環境の変化がなくなり、完全に停滞してしまっている状態ですね。

もっと実力をつけたい!AランクやSランク帯に上がりたい!
そう考え、脳をもっと働かせたいとき、環境の変化として「ブキの変更」を選択した場合、それは間違いです。
もちろん脳は普段以上に働きますが、それはブキに慣れていないから。
容易に想像がつくと思いますが、慣れていないブキで戦っても勝率は下がりますよね。
「何のために」環境変化を起こすのかという部分を忘れてしまっています。

いえ、そのブキの方があなたに合っているなら、慣れるまで使い続ければ勝率は上がるでしょうが、完全に別の話です。
同じく、TVモードより携帯モードの方がやりやすいとか、ジョイコンよりプロコンの方が良いなんてのも別の話。

実力を上げるために脳を普段以上に働かせたい、そういったときの環境変化としては、例えば「聴力を奪う」ことが挙げられます。
要はゲームの音量を0にして、音情報から敵の居場所などを把握することができないようにするということ。
視力に使う脳は普段以上に働き、バトル中の視界が広がったり細かい変化にすぐに気付くようになる。
この状態に慣れたら音量を戻す。
視力を要する部分の実力は上がったことになります。
と、こんな具合ですね。


最後にもう1点だけ。
先のスプラトゥーン2の例で言えば、実力が上がらないと面白くないのかどうか、です。
ゲームは楽しむためにやりますよね。
対戦系なら勝てた方が楽しいのは当然として、勝てなくても「やられたー」と清々しく楽しめるなら、脳を無理やり疲れさせてまで実力を上げる必要があるのか、と。
強くなったらもっともっと楽しいから絶対に強くなりたい!というわけでもなければ、意識的な環境変化を起こす必要などありません。

ま、ほとんどの人は無意識でそこまで理解しているんですけどね。
だからこそ「本気出すぞー」なんて表面で思っても脳は応えてくれないわけです。
むしろ本気を出さないといけないほどの状況など、一生で数え切れないくらいに出て来ると疲れて仕方ありません。





松山勝弘(まつやままさひろ)
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学校の国語の成績はものすごく悪いのに、ゲームの攻略本なんかはすらすらと読み解いてしまう人がいます。
逆に、クラスの秀才が機械類の取説なんかをまったく読めなかったり。

両者の違いは単純明快で、好き嫌いの問題です。


好きこそ物の上手なれとはよく言ったもので、好き嫌いは学習効率に大きく影響します。

一つ目は原動力。
好きであればそのことを知ろうと意欲的に取り組みますよね。
様々な資料を収集したり本を読み漁ったり情報サイトを見て回ったり。

さらに、黙っていても興味のある情報は目に付くようになります。
例えば総合ニュースサイトで、他にも芸能・エンタメ、健康・美容、スポーツ…などのニュースもごちゃごちゃに載っているのに、ゲームに関連する記事はすぐに見つけられるといった具合。
脳は重要なもの以外はシャットアウトするようにできているので、自身にとって興味のないものはほとんど見えていない。
だから周囲の余計な情報にはほとんど気を取られず、興味のある情報にのみ目がいく。

このように、自ら率先して情報収集したり自然と見聞きしたりで、その物事に関する情報の量には困らなくなります。


そしてもう一つ。
好きという感情系の動きは他の脳番地(思考系、記憶系、etc…)を刺激し、普段使っていない力を使えるようになる。
要するにポテンシャルが目覚めます。
…って、いきなりこんな書き方をするとすごく胡散臭い感じになってしまいますね;;

攻略本の例だと、何をわかっていないか、何が知りたいかを本人がわかっているんです。
だからピンポイントに欲しい情報の元へたどり着けるし、明確に理解できる。

でも自覚してやっているわけではありません。
直感的にそういうことができるようになっている。
ポテンシャルが目覚めている状態であるということです。

ちなみに苦手意識のあるものだと、何をわかっていないかや何が知りたいかをわかっていない。
だからダラッと関係のないページを開いてしまったり、今読んでいることが本当に知りたいことなのか何か関係があるのかもチンプンカンプンになってしまいます。


好きなことだけして生きていければ一番良い。
ですがもちろん、嫌いなことをしなくてはならないこともあるでしょう。
嫌いなものは好きになる努力をしてみたり、もしその嫌いなことが絶対にやらなくてはならないものでなければ、いっそ切り捨ててしまうのも良いのかもしれません。





松山勝弘(まつやままさひろ)
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