ゲームは脳力・能力をアップさせる至高のエンターテインメント ――― ゲームをすると馬鹿になるなんて言わせない

ゲームには世間が思いもよらない様々なメリットがあります。 おもしろい・たのしい、それだけじゃない。 ゲームが学びや脳力・能力アップの「ためになる」ことを知ってほしい。 さあ、ここからは「ゲームの時間」です。

カテゴリ: ゲームをすることで得られる脳力・能力

スポンサーリンク
理解する」ということを改めて説明しておくと。
活字を見たり相手の話を聞いて、言葉や文の意味を識別すること…だけではありませんよね。
物を見てそれが何なのか使い方はなどを判別したり、場の空気などを推測・状況判断することも「理解する」です。

ゲームで理解力が身に付くと聞いて、まあそれはそうだろうなと考える方も多いかもしれませんが。
では具体的にどういったことが理解力の強化に繋がるのか。


理解力が鍛えられるとはすなわち。
脳に「理解」という負荷を与えることです。
このカテゴリ記事を過去読んでくださったことのある方にとってはお馴染みの話ですが。
筋肉と同じで、「使うから鍛えられる」わけですね。
ということをおさらいしておいて。

まず基本的なところは先ほど書いたのと同じです。
キャラのセリフやナレーションの、単語や文章の意味を理解しようとすること。
これはそのまま理解という負荷、すなわち理解力の強化に繋がっています。
消費アイテムや敵は入手・出現するたびにどういったものかを判別しますし。
ゲーム進行のためには、現在がどういう状況でこれから何をしなければいけないのかを推測・判断もする。
と、普通にプレイしているだけでも脳の理解領域は刺激されまくりなんです。


ただ、同じような刺激だけだと理解力の強化には繋がっても拡張はできません。
例えば自転車は乗れるようになるまでは大変ですが乗れてしまえば楽勝ですよね。
そして、しばらくは運転技術が少しずつ上達しますが、ある一定以上にはなりません。
片手離しや両手離し、ジャンプやウィリーなどはできるようにはなりませんよね(※注意!やってはいけません!例え話です!)。
つまり、「理解」とひとくくりにしてしまっていますが。
言葉を見てその意味を瞬時に理解することはできても状況理解は苦手という人もいるということです。

ではゲームには他にどのような理解刺激があるのか。
まずは受動的、つまりゲームをプレイしているだけでも自然に刺激されていそうなものを挙げていきます。
どれも能動的に起こすこともできますが、より受動的だと思われるものを。


先ほど書いた基本的なところを除くと。

一つ目は「マネ」。
例えばカードゲームやシミュレーションゲームなど。
AIでも対人でも良いので、敵が取った行動をマネしてみることはありますよね。
マネすることでその行動の真意を理解することに繋がります。
普段あまりマネしないという人は能動的にマネてみるのも良いでしょう。
また、相手の行動だけでなく発言や服装などをマネることも効果的なので。
周囲に人がいないならボイス付きキャラのセリフをマネしてみたりも面白そうです。


二つ目は「整理」。
箱庭系のゲームがわかりやすいですが。
部屋の模様替えをしたり、街全体を作るとき。
どこに家具を置こうか、あそこに店を置くと見た目が良さそうと作り上げていきますが。
空間のサイズや形状的にそれを置けるかどうか、人が通る時に邪魔じゃないだろうかとか。
そもそもこの空間がどういった場所なのか、あれを置くと空間内容自体とミスマッチではなかろうかなど。
「空間への理解」が必要となります。

箱庭以外でも「もちもの」のアイテムを整理したりパーティ編成をしたりするのも同じです。
もちものの方は、例えばカテゴリ順に並べ替える機能があるかどうかや、必要以上にアイテム数があるせいで見にくくなっているのではないか。
逆にもっと所持しておくべきものがないかとか。
パーティ編成はコンボやステータス、配置など。
そのゲームの戦闘システムや、各キャラの特徴など、丸ごと理解していないといけません。


三つ目、「プロフィール」。
主人公にいろいろな設定をできるゲームがありますよね。
性格や体格だけじゃなく、オンライン通信関連で「よく使う言葉」「あいさつ」などを設定できるものもあります。
プロフィール欄に一言を付けられるものもあったりと。
あらゆる角度から自己分析ができる、つまり自身の理解を深めることに繋がります。
登場キャラとの会話中に選択肢が出てくるタイプのものもそうですね。
「はい・いいえ」だけのものも含め、自分ならどんなセリフで受け答えするかという基準で選んでいた場合は自己理解に繋がっているので。

自己理解だけじゃありませんよ。
登場キャラを自分で制作できるタイプのゲームなら、例えば友人や芸能人、漫画やアニメのキャラなど。
モチーフにした相手の理解に繋がりますし。
自己制作系でなくとも、登場キャラのプロフィールを見られるゲームも多いですよね。
そのキャラに設定された特徴や背景などを理解することができますし。
敵のあらゆるデータが収められているモンスター図鑑などのあるゲームだと。
新たな敵が出る(図鑑が埋まる)たびにその敵のことを図鑑で調べていれば。
膨大な「理解」の負荷を脳に与えることができています。


あとは「以前やったことがあるゲームをもう一度プレイしてみる」など。
どんなにやり込んだゲームでも、時間を置いてもう一度プレイすることで新たな発見があります。
それは「脳が死ぬまで成長していくものだから」です。
以前とは違う脳で多角的に見られることで理解力がさらに深められます。


それと、「メモ」もそうです。
ゲーム内にメモ機能がなければ現実でノートやメモ用紙にメモした場合もこれにあたりますが。
プレイしながらメモを取ることで、現在の状況や今後やるべきことなどへの理解に繋がります。
また、メモは理解だけでなく記憶の整理にもなるのでお得です。
ちなみに、ゲーム総プレイ人口と比較したらその数は少ないので少し特殊かもしれませんが。
ぼくのように、ブログなどでプレイ日記を書くという作業もこれにあたります。


次は、より能動的なものを挙げていきます。
こちらもゲーム内だけでなく、ゲーム関連のゲーム外環境のものもありますが。

まずは「時間制限を設ける」こと。
何に関してでも良いですが。
なにこれを10分以内に終わらせる、あと3日以内にこのゲームをクリアするなど。
時間制限を設けると、時間内に終わらせなくてはという心がそのものを必死に理解させようとします。
その制限時間の余裕次第では、状況や空間、敵の強さや自身のうまさなど他にもあらゆる事柄を理解していないと実現不可能ですから。
普段やり慣れていることに関してでも普段とは違う負荷を与えることができるので。
時間制限をもってすれば、何ヵ月もプレイを続けているゲームでも理解力を向上させることが可能です。


次に「アイテム名など名称に注目する」のも一つです。
何故その名称を付けたのかやゲームの世界観の理解に繋がりますし。
その名称がまったく意味のない文字列であった場合などを除けば。
いずれは初めて見た名称のものでもその使い方や効果などを判別することができるようにもなります。
つまり、「ヌイヲてるぱお」なんてアイテム名が意味のない文字列だと説明を読んだりしないことにはどうしようもありませんが。
「高級な癒しの葉」という名称なら。
「ああ、おそらく回復アイテムだろうな」「高級という言葉がついているので序盤では多くは入手できなさそうだな」などと判別することができます。

現実で使えないだろうと考えた人もいるかもしれませんが、そんなことはありませんよ。
特に日本語だと同じ意味でもいろんな言い回しができますし。
その中でも洒落た言い回しであった場合はその意味が瞬時に理解できないことも多いですよね。
少し漫画・アニメから例を出すと。
「氷菓」の一場面で「歴史的遠近法の彼方で古典になってゆく」という文が出てきますが。
これを初見で瞬時に「時効」のことだと判別できるようにもなり得ます。
まあ、さすがにこの例は難易度が高いと思いますが;;
本でも演説や講演でも直接会話している時でも、そんな言い回しをする人はいますから。
砕いた説明も補足でしてくれないと困りますよね。
ゲーム中、シナリオ進行とは関係のないあらゆる名称などを注意して見ておくことは十分に有用です。


「普段ならプレイしないジャンルのゲームをしてみる」という手もあります。
これは言わずもがなですが。
普段プレイしていないわけですから。
そのシステムや世界観などを把握するために、脳の「理解」領域のうち普段とは違う部分を刺激することができます。
タイトルを見るだけでも一味違う発見がありますし。
特に売れているものだと何故評価されているのかを理解することにも繋がります。


他の人の反応を見るという点では「SNSやブログ、動画サイトを見る」のも一つ。
同じゲームでも自分とは違う視点でプレイされているので。
そのコメントや感想を読んだりプレイスタイルを見るだけでも、そのゲームの違った一面を理解することができます。


このように、ゲームは理解力の向上には相当に便利なツールです。
ただ理解力のうちすべての項目をゲームだけで賄えるわけではありません。

例えば現実の人を理解すること。
話しているとき、そのトーンや調子、声量の変化。
他にも服装や髪形の変化など、その心情を理解するのも「理解」項目ですが。
これらはゲームをすることで鍛えられる理解力ではありません。
まったく関係がないとは言えませんが。
ゲームに登場する作られたキャラの理解は、現実の人、特にその場の(つまり臨機応変に)心情を理解することとは程遠いので。

また、「空間の理解」のことに触れましたが現実空間の理解とは少し違います。
ゲームは今のところ2Dなので。
ゲーム内で部屋の内装を変えたり街を作ったりを頻繁にしていても、現実で自分の部屋の模様替えをしようかというときとは少しだけ違います。


まあそれ一つですべてを網羅できるツールなんてこの世に存在しませんから。
ゲームだけで理解力のすべてを身に付けようというのが不可能なのも仕方はありませんが。
それでも上記の通り、ゲームは多くの理解領域を刺激してくれます。


理解力が向上すると何が良いのか。
一番は「学習能力アップ」ですよね。
難しい説明書きを容易に理解できたり、新たな公式が出てきてもすぐに使いこなせるようになります。

理解が早いとは時間短縮ができるということでもあるので。
例えば学習中なら、記憶や演習など別のことに時間をあてることができます。

時間だけじゃなく脳もですね。
他のことに脳を使う余裕ができるので、理解したあとにその物事について思考することができたり。
自身の意見や考えをまとめられますし、新たな発想を生み出すことにも繋がります。
これらはそもそも理解ができていないとできないことですから。


そう考えると、理解力は人間にとって最も重要な領域なのかもしれませんね。
その理解力のうちこれだけ多くの項目を網羅しているゲームは相当に優秀なツールであると言えるでしょう。





松山勝弘(まつやままさひろ)
スポンサーリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサーリンク
後で怒られないように予め記載しておきますが。
「すべてのゲームが」伝達力や内言語の力を鍛えるのに向いているわけではありません
先に書いてしまうと、オンラインゲームやパーティーゲーム、RPGつくーる系(少しジャンルは違うかもですが最近なら「マリオメーカー」も)、インターネット通信で協力プレイや対戦ができるゲームなど。
好みが分かれたり、環境によってはやりたくてもできないタイプのゲームが多いんです。

本題に入る前に「内言語」についても。
「内言語」とは、声や文字として表されない言語のことを言います。
頭の中で言語を使って物事を考える、そのときの言語が内言語です。


さて、脳を大きく8つの番地に分けたとき。
伝達力も内言語も「伝達系」という脳番地に属します。
この「伝達系」に対してゲームで刺激を与えられるなら、ゲームをすることで伝達力と内言語を鍛えられるということですね。

伝達系脳番地をフルに回転させるのに最も良い方法の一つは、「見知らぬ人にぶっつけ本番で話しかけコミュニケーションを取ること」です。
「コミュニケーションを取る」という超直接的なことをするわけですから、伝達系に刺激があるのは当然ですよね。
パッと思い浮かぶのはカフェやバーでマスターと会話するようなシーン。
あとは街コンやパーティなどでしょうか。
一見ゲームには当てはまらないようにも思えますが。
先ほど挙げたなかだとオンラインゲームがこれにあたりますね。
インターネット通信を使うなどで見知らぬ他人とするのであれば、パーティーゲームや協力プレイ・対戦のできるゲームも。

もちろんテンプレで最初から決まっている文句を表示させるだけのものではなく。
自身で考えた文章を打ち込むタイプが理想的。
テンプレの種類が数十と豊富であれば最適な文句を選択するのに伝達系脳番地を使用しますが。
自身で全て考えたときと比較すると、どうしても刺激の量は少なくなってしまいます(ないよりはマシですが)。


「団体競技をする」ことも伝達系に良い刺激を与えます。
サッカーなどのスポーツを思い浮かべるとわかりやすいんですが。
今現在において自身や味方、敵の置かれている状況を瞬時に判断して、味方の望むことを選択・実行することがプレイヤーには必要とされている。

相手の言葉や立場から望んでいる返答を予想したり。
表情などから今こちらが言ったことを理解しているか、理解できていなさそうなら表現を変えてみようかなど。
なるほど伝達力を鍛えるのに有効そうだなと感じていただけたでしょうか。

「団体競技」というとスポーツばかり考え付きそうですが。
ゲームにも他者と協力して行うものが多数ありますよね。
先ほどと同じようにオンラインゲームやパーティーゲームなどが挙げられますが。
違うのは「チャット機能など言葉を使用したコミュニケーションを取る必要がない」という点。
なので、別に「見知らぬ他人」とでなくとも。
同じ屋根の下に友人たちと集まってみんなでプレイする、なんてスタイルでも大丈夫です。


「創作料理を作る」なんてのもあります。
これは食べる相手のことをあれこれ考えながら作ることに意義があります。
「薄めの味付けだと美味しいって思ってもらえないかな?」「苦い系の野菜は好きじゃないって言ってたっけ」などと考えつつ作る。
これは「内言語」ですね。

ゲームならRPGつくーる系や、最近なら「マリオメーカー」などもこれ。
ドラクエビルダーズのように自身が作った建物や部屋の内装などを通信で送ったりもらったりできるタイプのゲームも当てはまります。
どれも、それを受け取る側のことをあれこれ考えながら作りますよね。
人のために料理を作るのと何ら遜色ありません。


他には…。
「ゲームをすること」ではありませんが、「自分の目標を誰かに話す」というのも伝達系を鍛えるのには有効です。
フェイスブックやツイッターなどのSNSに「これから○○やってきます」などの投稿をするのがそう。
誰に向かって話すのかによって表現を変えたりわかりやすく文章化する必要があり。
例えばゲーム好きの人の目にだけ触れる場所に投稿するのであれば「○○のトロフィーコンプ目指す!」くらいでPS系のソフトだと通じそうですが。
ゲームをしない人が見ても何のことかわかりませんよね。
そもそも「そういうシステムがあって」という部分から教えないといけない。

説明するまでもなく伝達力が鍛えられていることがお分かりいただけるかと。



伝達力を鍛えると、自分の伝えたいことがうまく言えるようになります。
相手との誤解が生じにくくなるのでコミュニケーショントラブルが発生しにくい。
「内言語」の力が発達すると自分のことを言葉で理解する力も身に付きます。

伝達系に刺激を与えるゲームは先にも書いた通り、好みが分かれたり、環境によってはやりたくてもできないタイプのゲームが多い。
環境による場合は仕方がないですが、好みじゃないために伝達系に影響のあるゲームを行っていない場合。
もし伝達力や内言語を意図的に鍛えたいのであれば、好き嫌いの垣根を越えてオンラインゲームや他者との協力が必要なゲームなどをプレイしてみてください。





松山勝弘(まつやままさひろ)
スポンサーリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ


Amazon、Amazon.co.jpおよびAmazon.co.jpロゴは、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。