Nintendo Switchソフト「星のカービィ スターアライズ」をエンディング後のやり込みまでクリアしての評価と感想です。
評価はより客観的に、感想はより主観的に。


まずは評価から。

お馴染み、ステージクリア型の横スクロールアクションゲームです。
シナリオは過去作と同じようなゆるーい感じ。
ここに期待して買う人はそういないと思いますが、シナリオはあってないようなものだとお考えください。

今作のコピー能力は、アーティストやスパイダーなど新登場のものも含めて全部で28種。
公式サイト曰くシリーズ最多だそうです。
コピー能力を持つ敵(マイクなど一部を除く)にハートをぶつけるアクションを行うと、フレンズヘルパーとして仲間になってくれる。
さらに、メタナイトやバンダナワドルディなど、シリーズの歴代キャラクターたちを特別なフレンズヘルパー「ドリームフレンズ」として仲間にすることも可能。
最大3人まで仲間にでき、ドリームフレンズは今後のアップデートでまだ増えていくため、好きなキャラたちと一緒に冒険するのも楽しいでしょう。


ここで難点がいくつか。
まずカービィシリーズは元々ステージ難易度は低めですが、3人もヘルパーがいると敵を倒すのがより簡単になってしまうということ。
でも各ステージにあるギミックを攻略するのにヘルパー3人をすべて埋めている必要がある場合もそこそこあり、ヘルパーなしの縛りプレイも難しい。

2つ目は、ドリームフレンズを仲間にするのが手間。
ドリームしんでんという施設でルーレットを回さないといけません。
ルーレットのスピードは徐々に下がっていき終盤はかなり遅くなるので目押しで狙ったキャラで止めるのは簡単ですが、なら最初から選ばせてくれたら良いのになと。
しかも、一度ドリームフレンズを仲間にしたドリームしんでんは、どこかのステージをクリアするまで再度使用することは不可能なんです。
各エリアに1つずつドリームしんでんがあり、今使ったドリームしんでんではなく別のエリアのドリームしんでんまで行けばステージをクリアする必要はありませんが…。
ヘルパー3人ともをドリームフレンズにしたい場合は面倒が増えてしまいます。

HPが0になったヘルパーは、一定時間が過ぎる前に近付いてXボタンを長押しすれば蘇生させることができる。
これは良いのですが、ヘルパーが、落ちる天井や迫る壁などに挟まれた場合などの蘇生できないパターンがあります。
通常なら、コピー能力を持つ敵はステージにたくさん出てきますし、ギミックを解くためにコピー能力やヘルパーをとっかえひっかえしながら進むでしょうから、特に問題はなさそうです。
が、手間をかけて仲間にしたドリームフレンズが簡単に消えてなくなるのは少しストレスでしょう。


今作には「合体ワザ」という特有のフレンズ能力があります。
カービィのコピー能力やヘルパーたちと力を合わせて発動させるもの。
例えばソードやカッターに炎や風の属性を付けたり、ストーンをエスパーで操って攻撃したり、他にも様々な組み合わせがありました。
合体ワザを使わないと解けないギミックもあったりして、組み合わせを考えるのがすごく楽しい要素となっています。
ちなみにこれらのギミックのうち難解なものは、概ねステージを攻略するだけなら解く必要のないもの(何らかのボーナスを得るために存在するギミック)。
ついでにガイド表示する設定にしておけば解き方のヒントも表示させられるので、安心してプレイできます。

すごく楽しい要素でしたが、一つだけ気になる点も。
合体ワザは、左スティックを上に倒していると、コピー能力およびヘルパーでの合体ワザが可能な状態なら、合体ワザの待機モーションが始まります。
ここで、複数の合体ワザを出せる組み合わせだったときが少し厄介です。
例えば、コピー能力にソードがあり、それぞれ炎・氷・雷の属性を付けられるヘルパーがいたとします。
左スティックを上に倒してソードを掲げた後、ヘルパーたちがソードに属性を付けるのですが、まずは一番近いヘルパーが炎属性を付けたとして、そのまま左スティックから手を離さなければ氷や雷の属性も次々付けられます。
付けられる属性は一つだけなので、最初の炎が消えて氷に、氷が消えて雷に、と変化していく。
そしてこれらの間隔がなかなか短いんです。
もしソードは氷属性にしたいと決めていた場合、タイミングよく左スティックから手を離さなければいけませんが、これが少し難しい。

他にも、この合体ワザが先に発動してしまうと左スティックから手を離さず待っていても次の合体ワザの待機モーションが始まらない、といった組み合わせもある。
こんな具合に、コピー能力とヘルパーの組み合わせ次第では狙った合体ワザを出すのに苦労する場合があり、この点は気になりました。


(↑画像クリックでAmazonのレビューも確認できます)

ステージやギミックの内容は、ソロでプレイしても楽しいですが、友達や家族と2~4人でプレイしたらより楽しいだろうなというものが結構ありました。
SwitchはJoy-conを外してのおすそ分けプレイをすれば別個でコントローラーを買わなくても2人プレイはできますし、この辺りは良くできていたかなと。

ストーリーモード以外に簡単操作でできるミニゲームもあり、こちらもソロでも楽しめましたが複数人で集まってやればより楽しそうでした。
ケムシやゴルドー(トゲトゲの敵)をスティック操作で避けながら、ボタン連打またはJoy-conを振って木をガンガン切っていくものが一つ。
もう一つはタイミングよくボタンを押すだけのホームラン競争(飛距離を競う)です。


ストーリーモードをクリアすると、ヘルパーを操作してステージ攻略するモードと、連続ボス戦を楽しむモードが解禁されます。
特に連続ボス戦の方は、高難易度でプレイすると歯応えもググっと出て来て、ハイスコアを目指したりタイムアタックとしてのやり込み甲斐もありました。
連続ボス戦もみんなでわいわいプレイできるのも良いですね。

その他のやり込み要素としては、イラストギャラリー集めがあります。
隠しステージを含む各ステージに1つずつある大きなピースと、どのステージでも入手できる小さなピースとを集めてパズルの絵を完成させると、イラストギャラリーが1つ埋まるといった形。
大きなピースは入手必須なので全ステージでのピース探し(ギミック解き)が楽しめる。
小さなピースはどのステージでも入手できるほか、先ほど挙げたヘルパー操作でのステージクリアや連続ボス戦のモードでも入手できる。
なので気軽にやり込んでいたらいつの間にか集まり、作業感はそれほどありません。


ストーリーモードのボリュームは少なめ。
クリアだけなら10時間かかりません。
難易度が低いですし、クリア後の要素もあるのでむしろちょうど良いぐらいかとも考えられますが、物足りなさを感じる人も間違いなくいるでしょう。



ここからは感想。
10点満点で点数を付けるなら6。
(人を選ぶと感じたゲームのうち自分には合わなかったゲームは1、普通に面白くないゲームには0を付けます。面白くない方向にも5段階くらいあるので、実質-5~10点の間で付けた点数だとお考えください。)

アクションゲームとしての難易度はもう少し難しい方が好きなので、シリーズは多くはプレイしておらず、DS以来のカービィ。
でも緩く気軽にプレイできたりコピー能力など別の楽しさがあるゲームですし、今作は合体ワザを模索する楽しさも追加されて面白かったです。
狙った合体ワザを出しにくい場面がちらほらあったのが気になりましたが、終始楽しんでプレイできました。

ミニゲームは2つしかないのでもう2つくらい欲しかった。
どちらもソロで対COMだと1位を取るのもハイスコア出しもやり応えがなく;;
ストーリーモードなどの息抜きにちょっとだけやるにもすぐに飽きてしまいました。


カービィの愛らしさはそのままに、合体ワザなどを楽しめる、正当進化した作品です。
ステージ難易度は低いですが、アクションが苦手な人にとっては逆にちょうど良いくらいですし、簡単なのとはどうしても反りが合わないという方でなければなかなか楽しめると思います。


松山勝弘(まつやままさひろ)