好きなゲームをけなされると怒る人は、そのゲームが好きな自分をけなされているという無意識の錯覚を起こすからです(「好きなものをけなされると…」の部分はゲームに限らず)。
だから、人それぞれ好みが違うと理解はしていても負の感情を抱いてしまう。

ここで、自分が好きならそれで良いとはならず、そのゲームの良さを力説し始めるのは正直不毛です。
…ってぼく自身がその質なのですが;;笑

しいたけが嫌いな人に「こんなに美味しいのに!」と力説している状況ですね。
「このゲームはこういう遊び方をするもの。それが楽しい」などはよく聞きますが、「しいたけを汁物に入れるとそりゃあ美味しくないよ。鶏肉と一緒に醤油バターで炒めるのが正しい食べ方さ」と言われても、正しい食べ方なんてあるのかという話です。

本人は無自覚ですが、人によっては、もはや素材の味がまったくしないであろう調理法を勧めていることもあります。
そうなってくると、しいたけじゃなく他のキノコでも良いんじゃ(同じジャンルの別ゲームでも良いんじゃ)…と思いますが、しいたけをみんなに食べて欲しい気持ちが前面に出過ぎていますね。


人によっては「じゃあちょっと試してみようか」と考えることもあり得ますが…。
どうしても食べられない人や、何ならアレルギーなどを持っている人もいますよね。
ゲームで言うと、単純な好みだけでなく「3D酔い」など。

それに、そうやって勧められたものをプレイしても、多くの場合は食べられないものを「食べられるようになる」だけであって「美味しく食べられるようになる」わけではない。
食べられないと言っている人に無理やり食べさせようとしても良い結果はそうそう生まれないですよ、と。
その人が食わず嫌いなだけだったならともかく。


自分が好きなゲームをそのゲームが嫌いな人に本気で勧めたいなら、嫌いな理由を聞いたうえで個々人に合った試行錯誤をしないといけません。
スイカの種が嫌な人にスイカを勧めるとき、種を取ってあげたり種無しのものを勧めたり。
食感が嫌だと言うなら、食感を感じさせない食べ方や調理を教える。
料理するときに直接触る(触感)のが嫌なら、総菜や調理済みのものなどを…といった具合ですね。
味以外が嫌いなら、そのゲームの魅力をうまく伝えることでどうにかなることも多いでしょう。

ただ、味が嫌いな人に食べさせたい場合。
つまり、食べられるようになっても、美味しく食べられるようにはならないであろう相手に勧めたい場合。
それを食べられるようになることが相手にとって得かどうかがすごく重要です。
人生でゲームをできる時間は限られていて他にも面白いゲームがたくさんあるという状況下で、メリットがないのに苦手を克服する必要があるのかという話ですから。

例えば、アクションRPG好きだけど敵が強くてクリアできずに困っている人に格闘ゲームを勧めるという状況なら、「格闘ゲーム上達のノウハウはアクションRPGに活かせるよ」などという文言が考え付きます。
…ただお察しの通り、これくらいの誘い文句に乗ってくる人はほとんどいないでしょうが;;

余談ですが、このブログで書いている「ゲームをすれば脳力・能力が上がる」といった内容も、ゲームをすることで得られるメリットについてですね。
先の食べ物の例だと、「しいたけには栄養素がこんなにも詰まっているから食べた方が絶対に良い!」といったところでしょうか。


何にせよ、好きなものに誰かを巻き込むというだけでも難しいのに、相手がそれを嫌いなら尚更です。
ただ感情まかせに、特にネット上などで不特定多数と言い争ったりするのは本当に不毛。
自分が好きなゲームをけなした人も、純粋にそのゲームが嫌いなだけならまだしも無意味に挑発しているということもありますし、そんな人に言い返すように良さを力説してもメリットはありません。
本当にその相手にもそれを好きになって欲しいのかどうかは考え直した方が良いでしょう。





松山勝弘(まつやままさひろ)