PS4ソフト「魔女と百騎兵2」を、周回に入れるエンディングまでクリアしてみての評価と感想です。
評価はより客観的に、感想はより主観的に。

前作「魔女と百騎兵」は未プレイです。
(話は前作と繋がっていません。)


まずは評価から。
ジャンルはアクションRPG。

シナリオは、「終わり良ければ総て良し」な雰囲気です。
スケールの小さめな内輪の物語かと思いきや、とんでもなく大きなスケールへと変貌しました。
魔女と病をめぐる物語には序盤から惹きつけられるうえ、全然先が読めない展開をしていく。
この部分には好感を持てますが、転換期のないままに気付けばいつの間にかクライマックス。
唐突というわけではなく、流れには矛盾もなければおかしくもないのですが、これだとどんなに壮絶なラストが来ても盛り上がりに欠けてしまいます。
物語の都合よりも、強いラスボスを用意しようというアクションRPGの都合を優先した結果、終盤だけ壮大になってしまったという印象を受けました。
盛り上がりに欠けるという問題であって内容自体が悪いということでは決してありません。
ただ、内輪の物語か壮大な物語か、初めからどちらかに焦点を当てていればもう少し違う展開があったのかなと思います。


その分、ラスボス含め戦闘は良かったです。
ボスの種類は豊富で、それぞれまったく違う動きをするので戦っていてすごく楽しい。
ダンジョン探索中の雑魚敵から歯応えがあり、気を抜くと普通に倒される。
シナリオとは関係のない強敵も各所に存在するため、より育て甲斐が出てきます。
雑魚敵の種類がやや少ない点だけは少し残念でしたが(色違いの上級版を含めると数は並)。

プレイヤーが操作するのは百騎兵1体のみ。
でも「ファセット」という、(少し違いますが)いわゆる職業のようなものが計6つ存在します。
これを3つまでセットすることができ、探索中は自由に変更可能。
ファセットごとに特徴があるし、装備の設定もファセットごとに行う。
どんな戦い方をしたいかなど、バランスや好みに合わせて百騎兵を育てあげることができるのは楽しいです。

ただ、ファセットをすべて入手し終えるのは中盤以降。
スキルを習得するには百騎兵のレベルが上がるごとに取得できるSPを消費しないといけないのですが、先に書いた通り雑魚敵戦も気を抜けないので、必然的に先に入手した3つのファセットが強化されていく。
と、SPの温存が難しいです。
好きな組み合わせのファセットでの出陣というのはせっかく楽しめる要素の一つなのに、この点がもったいなかったなと。

【追記始】

コメントにて教えていただきました。
スキルは忘却することでスキルポイントがそのまま戻ってくるそうで、自由割り振りができるとのことです。
ぼくは気付かなかったせいで縛りプレイのようになっていたみたいですね;;

【追記終】


(↑画像クリックでAmazonのレビューも確認できます)

操作は簡単で、チュートリアルも丁寧なので初心者でも安心でした。
セーブポイントも適度に存在し、そこから拠点へ帰還したり別のセーブポイントにワープすることも可能。
ダンジョン探索はかなり快適に進められます。

ダンジョンのグラフィックは細かく作り込まれていました。
きれいと言うよりは、それらしい雰囲気がよく出ています。
残念だったのはマップの種類が少なかったこと。
森、砂漠、荒野など、「地帯」という意味の種類も多くないですし、マップ構造のパターンも少なめでした。
元から用意されている数種の部屋をランダムに繋ぎ合わせる、入るたびに形が違うタイプのダンジョンですがその部屋の種類が少ない、という意味です。



ここからは感想。
10点満点で点数を付けるなら6。
(人を選ぶと感じたゲームのうち自分には合わなかったゲームは1、普通に面白くないゲームには0を付けます。面白くない方向にも5段階くらいあるので、実質-5~10点の間で付けた点数だとお考えください。)

シナリオは、もっとうまく盛り上げられる方法もあったろうにとは思いますが、内容自体は好みです。
世界観とBGM、キャラと声も合っていて、入り込めました。

戦闘は敵によってはなかなか難しかったですが、しっかりと武器を強化したりスキル習得していけば着実に勝利できる。
でも、レベルはばんばん上がったりしないし、武器を強化しまくったりしても雑魚敵が楽勝すぎたりにはならない。
と、難易度のバランスが良くて戦闘がすごく楽しかった。
(ちなみに修正パッチのアップデート以降は難易度変更できる模様。)

ネックなのはやはり、ファセットをすべて入手できるまでが遅かったこと。
それと、マップや雑魚敵の種類がもう少しあれば同じダンジョンに何度も入る楽しみもあったのになという点です。


総合的には十分に楽しめた一作でした。
公式サイトなどで雰囲気を見てみて面白そうと感じたなら、購入して正解だと思います。


松山勝弘(まつやままさひろ)