まったく同じ人間が、まったく同じゲームをプレイした。
でも、それをいつプレイしたかによって、その人がそのゲームに対して何をどう感じるかは全然違います。


わかりやすいところから書いていきましょう。

シリーズもので、過去作を先にプレイしているかどうか。
これは明かに違うことがわかると思います。
特にシリーズを通して話が繋がっていると顕著。
ですが話が繋がっていなくても、過去作をプレイしていないとわからない小ネタが散りばめられているものもありますよね。

逆に、最新作をプレイした後に過去作に触れた場合もそうです。
最新作の方がシステム面など改善されていることが多いので過去作の方は進行がいろいろと面倒だったり。
似たような世界観やゲーム性だと、初めてプレイしたことによる感動が薄れることもあり得ます。

世界観やゲーム性などに関しては、別にシリーズものでなくても似たようなものはいくらでもありますね。
「似たようなものをプレイしたことがある」ことで2作目、3作目と徐々に感動が薄れていくことも考えられる。

当然、別のゲームでなくとも、同じゲームの2周目3周目をプレイしている場合も同様。
マルチエンディングでもなければ既に様々なことを100%近く把握しているものをプレイするわけなので。

現実で似た体験をしたことがあるかどうかとかでも変わりますよね。
「共感」は「好感」を生むものです。

専門知識の有無に影響されることも…。


と、こちらの類のことは細かく書いているとキリがないのでストップさせて。
次はこのブログ特有の、脳の観点から書いていきます。



みなさんは「人間発達学」という学問をご存知でしょうか。
大学あたりで医療系に触れていない方でないとあまり馴染みはなさそうですが。

簡単に書くと、大体何歳くらいでどういった能力が身に付けられるのか、についてです。
身体的なものもそうですが、精神的なものや脳の成長もあります。
「抽象的思考」ができるようになるのは何歳くらいとか、「論理的思考」ができるようになるのは…とか。
もっと幼くしていけば、空間を把握できるのはいつくらいか、人を識別できる(この人とあの人は違う人だとわかる)ようになるのはいつ頃か、など。

脳が一通り成熟(完成?)しきるのはいつ頃か。
あ、全機能が「ひとまず」使えるようになる、と書いた方が良かったのか。
その年齢は、個人差はありますが大体18~20歳です。

誤解を恐れずに書くと、つまりは中学生や高校生の時点で、一部の大人たちをいくら「馬鹿な大人」だと蔑んで見ようとも、脳機能で根本的に負けているということになります。
勝ち負けという表現も正しくありませんが、他に思い浮かばなかったので;;ごめんなさい;;

念のために捕捉すると、大体その年齢で「できるようになる」だけであって、必ずしもそれを「使っている」わけではありません。
要するに、脳機能的に論理的思考がまだできない人と、論理的思考をできるのにしない人と、はまあ同じようなものではないかと。


ゲームの話に戻します。

もうおわかりかもしれませんが、
例えば世界観やセリフなど、抽象的な表現の多いゲームをしたとき、
抽象的思考がまだ身に付いていない年齢の時にプレイするのと身に付いて以降でプレイするのとでは当然感じ方が変わります。
抽象的な部分を理解することができないのと理解できるのとのそもそもの違いがあるので。

「子どもの時に読んだ本を大人になって読み直すと学べるものが違う」というのも同じ理由ですね。
人間発達学から見れば当然の話なんです。

いくらCEROのレーティングでは全年齢が対象のゲームでも、
論理的に話を組み立てていかなくてはいけないタイプの推理ゲームなど、
論理的思考が身に付いていない年齢だと根本的な理由で難しく、またはつまらなく感じるものです。
(それ以外のところに面白さを感じた場合は、そのゲームの総評は高いかもしれませんが。)


こういった理由で、どの年齢でそのゲームをプレイしたかでもそのゲームに対する感じ方が変わります。

もちろん成人以降でも脳を鍛えたり維持したり、使わなければ衰退していく部分もある。
なので、1年くらいでは劇的には違わないかもしれませんが、5年後や10年後に同じゲームをプレイしたら今とは明確に違う感じ方をするでしょう。



最後に日内変動のことにも少し触れておきます。

朝は理性的に、夜は感情的になるといった話を聞いたことはありませんか。
一つ前の記事(こちら)でも脳の日内リズムのことを書きましたが、夜になると脳が疲れています。
だから感情のコントロールが難しくなるんです。

これにより、夜にプレイしたときは感動的で面白いシナリオだと感じたとしても、
記憶を消して朝に同じゲームの同じ部分をプレイしたときはセリフなどを軽く流しているかもしれません。



順番にまとめていきます。


1つ目に、その人の「立場」や「経験」などによって感じ方が変わるという話を書きました。
この点についてはまとめで特記すべきことはなさそうですが…。

例えば、レビューサイトなどで他人の評価や感想を読むときなどに注意です。
その人が過去作をプレイしたことがあるのかやシリーズ初心者なのか。
はたまたこのジャンルのゲームは得意なのか、似たゲームを過去にプレイしたことがあるのかなど。
さすがにリアルでは何をしている人なのかとかまではわかりませんが、
その評価や感想をしている人はどういった立場や経験を持っているかを考慮して読まないと、
より正確な情報把握は難しいでしょう。

このブログでも評価・感想を書くこともありますが、ぼく自身もその点に注意して書かないといけませんね;;
過去作はプレイしたかや、他にも細かく注意しているつもりですが、今後も自身の立場や経験などを適宜書くようにします。


2つ目は人間発達学の観点から書きました。
一通りのことができるようになるのは大体18~20歳だと。
「子どもの時は苦手だった食べ物が大人になったら食べられるようになった」というものもありますよね。
ゲームでも、そういったものは優に存在します。
子どもの時は何が面白いのかわからなかったジャンルのゲームでも、今遊んでみると激ハマりしたり。

もし興味はあるのに二の足を踏んでいるゲームがあるとき。
その理由が「昔やったときは結局つまらなく感じたし」「何年か前にやったときはすぐに飽きたし」といった理由であれば、一度プレイしてみても良いかもしれません。


3つ目は日内変動のことですね。
これは単純に、シナリオ重視のゲームは夜にやった方がより楽しめそうですね、と一言。

夜は脳が疲れているから本来はゲームをするのには向いていないのですが、
多くの人にとって、最もゲームをする時間を設けられる時間帯なんですよね;;
ならば脳の疲労でさえ逆手に取って、少しでもゲームを楽しめるように工夫するのもありです。


以上、同じ人間が同じゲームをプレイしてもそれがいつなのかによって感じ方が変わるというお話でした。





松山勝弘(まつやままさひろ)