少し趣を変えてみました。
普段は、ゲームの持つ特性を活かして脳を鍛えるといった話を書いていますが、今回はその逆。
脳が本来持つ特性をゲームに活かせないかという方向で書きます。


日内リズム、要するに朝・昼・晩の時間帯ごとの脳の違いです。
こう書くと有名な勉強の話が思い浮かぶ方もいるかもしれません。
夜は暗記ものを、とか、昼は問題集を黙々と、とか。

ひとまず説明の都合上、夜10時頃に寝て朝6時頃に起きた今日は土曜日で休日、明日も日曜日で休日という状況設定にしておきます。


起床直後は一番ダメな時間です。
睡眠の質に最も影響される時間ですし、
脳を働かせるのに使う「糖質」は脳内に貯蓄しておくことが不可能な栄養素。
なので本当なら、カーテンを開けて太陽光を浴び体を軽く動かしつつ、朝食を摂ってエネルギー補充を先に行うのが良い。

もし起床直後からすぐにゲームをしたいなら、脳をゆっくりと目覚めさせるウォーミングアップ的なゲームが最適でしょう。
今ぱっと思い浮かんだのは難易度の低いピクロスなど。
まあ、これからダンジョンに潜るところかつ全滅してもその場でリトライできる、といったタイプのシステムならRPG系でも問題なさそうですし。
ともかく、大して頭を使わなくてもプレイや進行に支障のないものならok。

起床直後に関しては、脳の特性をゲームに「活かす」と言うより、脳のダメな状態にプレイするゲームを「合わせる」と言った方が正しいですね;;


起床直後は上記の通りダメな時間ですが、午前中は脳が一番活性化している時間帯です。
脳が働き出して、朝食も摂って、のその後から昼の眠気が出始めるまでの時間。

睡眠時に脳はリフレッシュされます。
「今日あった出来事を思い出してください」ならある程度すぐに思い出せますが、
「昨日あった~~」と聞かれるとすぐには出てきませんよね。
つまり、余計な情報をほとんど持っていない時間が朝なんです。

使用・処理をしている容量が少ない分、脳がフル活用されます。
この時間帯には「集中して」プレイしたいゲームをすると良いでしょう。
操作のタイミングがシビアな横スクロールアクションなどがイメージしやすそうですが、
難易度の高いアクション、シューティング、レーシング、スポーツなど、ジャンルで挙げると当てはまるものが多い。

脳の状態を最大限に活かすなら、集中していないとクリアできなかったり、厳しいペナルティがあるようなものなどが向いています。
Minecraftやビルダーズなどのものづくりゲームでも想像力豊かな建造物が制作できそうです。


睡魔の出る昼過ぎ。
ここも再びダメな時間帯です。
諦めて軽く昼寝をしてしまった方が脳もスッキリしてその後の時間帯にも生きてくるところなのですが…。

この時間帯にどうしてもゲームをしたいなら、リズムゲームあたりが向いています。
起床直後と違う点は、「これから起きようとしている」か「これから寝ようとしている」か。
なので、起床直後と同じように単に頭を使わないゲームをやるとむしろ眠気を増長させてしまう。
リズムゲームなら「音を聞く」という作業は必須。
他のゲームのBGMやボイスなどよりも「脳を刺激している」んです。
脳を刺激し続けることで、睡魔を飛ばしながらプレイを続行することが可能。
リズムゲームが昼過ぎに向いているというのはこういった理由です。
この状態でもプレイしやすい、という意味なので、難易度の高いステージなどのクリアには向いていません。
それは「集中してプレイ」に向いている午前中に回しましょう。

また、他の時間帯にゲームをしているときが無口なら、この時間帯のみ「言葉を発する」という手法でも良い。
ゲームに向かって独り言をしながらプレイするとう状況ですね。
しかも無意識な独り言ではなく意識しての独り言。
これも、先ほどの「音を聞く」のと同じように脳を刺激するために行うものです。
周りに誰もいないなら恥ずかしいこともありませんし、こっちならジャンル問わず好きなゲームをプレイすることが可能というメリットもあります。
あくまでも普段のプレイ中が無口なら、ですが(普段と同じことをしていても脳に大した刺激はいかないので)。


昼の睡魔が切れてから夕方(ざっくりと5時頃)までの時間帯は、午前中ほどではありませんがゴールデンタイムと呼べます。
昼食で摂ったエネルギーが脳に回り始め、それが尽き出す頃までの時間なのですが、
午前ほどではない理由は、既に一日の半分を過ごしたことで「余計な雑音」が脳に潜入しているからです。
なので、午前には「集中しないと系」のゲームを勧めましたが、この時間帯には「じっくりと考える系」のゲームを推奨します。

戦略性の高いシミュレーションゲームや、世界観などのせいで相関図やセリフ文章などが難解なRPGなど。
いわゆる「頭を使う」ゲーム全般です。


そこから夕食までの時間は、脳が最も疲れている時間帯です(注、夜になっても寝ずにプレイを続ける場合はそちらの方が脳が疲れている時間です)。
本当ならここらで一度は休憩を挟んだ方が良い。
お風呂に入ってリラックス、夕食もすぐに食べてしまう、というのが理想です。

この時間帯にどうしてもゲームをプレイするのであれば、いっそ「続きが気になっている」「早く進行させたい」ゲームが良いでしょう。
ネタバレを見ずにプレイしたい新作などがこれに当てはまりやすいですね。
ワクワクしながらプレイしているゲームなら、いくら脳が疲れていても問題なくプレイできるでしょう。
そう、モチベーションの問題です。

脳が最も疲れている時間帯だという事実には変わりない。
なので、モチベーションの上がるゲームを選択するくらいでないと、プレイにはそこそこの支障をきたします。
やはり一度休憩を挟んでしまうのが手っ取り早い気が…;;


残るは就寝前までの時間(前述通り、ひとまず夜10時の設定にしています)。
一日の終わりなので、脳のフル活用は不可能な時間帯です。
が、夕食のエネルギーがあるので夕食前の時間帯よりは幾分もマシ。

この時間に注目したいのはやはり「睡眠」です。
勉強に関しても言われている通り、睡眠時に記憶が定着する。
寝る前に覚えたものは次の日以降に引き継ぎやすい。
といった特性を活かすことを考えてみます。

例えば、凝ったシナリオで伏線が気になるゲームとか(後でより楽しめるよう伏線を記憶しておくため)。
他には一気に進行させたいゲームなどをこの時間にプレイすれば、
「あれ?昨日はどこまで進めてこれから何をする予定何だっけ?えーっと…」と、
調べ直すのに要する無駄な時間を少しでも減らすことができそうです。
…どこかにメモする癖でも付けた方が効率が良いかもしれませんが;;笑

ただし、この時間にゲームをプレイする場合には注意点もあります。
同じく「睡眠」のこと。

一つは、寝る前にゲーム画面などからブルーライトを浴びると入眠や睡眠の質に影響するという点。
どうしても寝る直前までゲームをプレイしたいのであれば、ブルーライトカットの画面保護フィルムをハードに付けたり、ブルーライトカットのPCメガネを購入・使用するなどをした方が良いでしょう。
画面保護フィルムの方は携帯機のことになるので、保護フィルムを使いかつPCメガネは使わないのであれば、夜は据え置き機のプレイはしない、という選択もあります。

二つ目は、熱中して長時間プレイすることで睡眠時間を減らしてしまう可能性。
脳を十分に休められないので、次の日の脳の活動能力に当然のごとく支障をきたします。
そもそも深夜は夕食前以上に脳が疲れているので効率も悪い。
そのうえ次の日の効率まで悪くする。
良いことなどありません。
まったく頭を使わない作業ゲーを、深夜も、明日一日中もやり続ける、
などという場合を除けば睡眠時間を削ってのプレイは避けるべきです。
(その場合でも生活リズムが狂うことでゲーム以外の日常のことにもいろいろと影響するので一切お勧めはできませんが;;)



と、脳の日内リズムを活かしてゲームをプレイするならこんなところです。
もちろん、最初に状況設定した通り連休であったりとか、複数のゲームを並行プレイしていないと、時間帯ごとに細かくプレイするゲームを分けるというのは難しい。
ですが、ここで書いた、時間帯ごとの脳の状態とその時間に向いているゲームのことは覚えておいて損はありません。

例えば、現在プレイ中のゲームはできるだけ集中してプレイした方が良いという場合。
記憶定着に向いた夜にプレイするより、早めに寝て早めに起きて、さっさと朝食を食べた後に出かけるまでの時間でプレイした方が良いという考え方もできます。
携帯機なら、持ち歩いて移動中の電車内でプレイすることも考慮すべきかもしれません。

休みの日なら、午前と午後のゴールデンタイムを逃さないことで進行効率を上げられますし。
お出かけの用事があっても、意図的に脳の働きが悪い時間にスケジュールを組むこともできます。


これらのことを知っていることで、やりたいゲーム、プレイ中のゲームで、
進行効率を上げる
高いパフォーマンスを発揮する
より楽しむ
ための工夫をすることが可能です。

周知のことも含め簡単な内容なので、ぜひ覚えてしまって、機会があれば活用してみてください。





松山勝弘(まつやままさひろ)