イベント設定には「確率分岐」というものがあります。

その名の通り確率によって自動で選択肢が選ばれるもので、

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通常は2つの分岐にしかできません。

分岐1の起きる確率を%で設定したら、
分岐2の起きる確率は「100% - 分岐1が起きる確率(%)」という計算式です。
上の写真では、分岐1を25%としたので分岐2が自動で75%になりました。


この確率分岐を3つ以上にしたい場合はどうすれば良いか。

これは案外簡単で、「確率分岐の下に別の確率分岐を付け足せば良い」んです。

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こちらの写真のような感じですね。

まず、1つ目の確率分岐では50%ずつの確率でその先が2パターンに変化します。
その2パターンをそれぞれA、Bと呼ぶとして。
Aの先にすぐ、もう1つ50%ずつの確率分岐を作れば、
Aaが25%、Abが25%、Bが50%の確率で起きる状態を作れます。

Bの先にも50%ずつの確率分岐を作れば、
25%ずつ、計4つの確率分岐になります。


こうやって分岐しまくることで、ちょっとしたガシャのようなランダムでアイテムを入手できるイベントなども作れますね。
ただ、少し算数計算が面倒です;;

例えば、1%、4%、20%、25%、50%の計5つに分岐するようにするには、
まず最初に50%ずつの確率分岐を作って。
次にそのうちの片方をさらに50%ずつに(これで25%、25%、50%の3分岐)。
さらに25%になった分岐のうちの1つを20%と80%に分ける(5%、20%、25%、50%の4分岐)。
最後に、5%になった分岐の先で20%、80%の確率分岐を付け足す。
これで1%、4%、20%、25%、50%の計5つの分岐になりました。

次の例は、20%、20%、20%、20%、20%の計5つの分岐にしたい場合。
最初は20%と80%に分ける。
80%の方を50%ずつに(20%、40%、40%)。
2つの40%の先にそれぞれ50%ずつの確率分岐を作る。
これで 20% × 5 の計5つの分岐になります。


と、こんな具合です。
常に2分割しかできないので、作れない確率も存在する点に注意。

例えば3分の1ずつの3分岐にしたい場合は。
1つ目を34%と66%にして、66%の先を50%ずつに分けるか。
1つ目を33%と67%にして、67%の先を50%ずつに分けるかですが。
前者なら34%、33%、33%、後者なら33%、33.5%、33.5%となり。
きっちり3分の1(33.333…%)の確率で起きる3分岐ではなくなってしまいます。

この、1%だとか0.5%だとかのすごく若干の差をどれだけ許容できるか。
確率分岐のイベント作りはその許容範囲にかかっていると言えるでしょう。





松山勝弘(まつやままさひろ)