3DSソフト「実況パワフルプロ野球 ヒーローズ」のメインである「ヒーローズ」モードを2周ほどクリアしてみての評価と感想です。
パワプロヒーローズでは、「ヒーローズ」以外に「対戦」「パワリーグ」「チーム編集」などができますが、
それらはどんなものかをちらっと見ただけで実際のプレイはしていません。
なので、この記事は簡易なものとお考えください。


基本の「対戦」は、コンピュータと対戦するか通信で友達と対戦するかです。
ネット対戦や、監督試合などはできません。

「パワリーグ」という名のペナントレースモード。
パワプロヒーローズには実在の選手やチームは登録されていない。
なので、サクセスキャラたちのサクセスチームを、各リーグの参加チームとして選択できます。
1リーグか2リーグかを決められるので、
2リーグにしたらセ・パが存在する通常のペナントのようにはなりそうです。

「チーム編集」はアレンジチームを作るもの。
ヒーローズモードで作った選手やサクセスキャラたちでオリジナルのチームを作っておけば、
パワリーグや対戦で使用することができます。


そしてメインの「ヒーローズ」。
パワプロ2016をやった方には「パワフェス」のようなもの、
やっていない方には「冥球島」のようなものと言うとわかりやすいかと思いますが。
どちらも知らない方のために簡単に書くと…。
サクセスキャラチームとの試合を行い。
勝てば点差に応じて相手チームからキャプテン+αが仲間になる。
強い仲間を増やし、徐々に強くなっていく敵チームをすべて倒して全クリアを目指そうといったものです。


違う点もいろいろあるので、その他の細かい部分も説明していきます。
まずは主人公作り。
サクセスと同じように名称や打法、利き手などを設定していくだけのものです。
試合結果などに応じて各種経験値が入るので、
それを消費してミートやパワーといった基礎能力を付けたり「アベレージヒッター」などの特殊能力を付加していき。
クリアまたはゲームオーバーになった時点で、主人公をオリジナル選手として登録可能。
その選手を「チーム編集」でアレンジチームに組み込むこともできます。

予選は6試合中4試合勝てばその時点で勝ち残り。
1試合目から4連勝なら、残った2試合はオフに変わります。
逆に、3試合負けた時点でゲームオーバーということですね。
その後は名称で見ると2段階残っていますが、
負けた時点でゲームオーバーのトーナメントになるので特に分けて書く必要はないでしょう。
ゲームオーバーではなくクリアまでを1周とするなら、1周に2時間くらいです(どれだけ文章をきちんと読むかや試合が延長になったかなどでも前後しますが)。


試合間にはオフの日があり。
予選で5戦目までに4勝しない限りは、試合間に2日ずつオフが入ります。
つまり予選は早く勝ってしまうと、トーナメントが始まるまでオフだらけになるということです。

オフではお出かけ先を複数の選択肢から選ぶことができます。
試合などで入手したお金を消費して、試合を有利に運んだり主人公の能力値を上げるアイテムを購入できるショップや。
選手ではない女性キャラのいるところに出向けば好感度を上げてマネージャーにできたり。
(サクセスの恋人のようにとまではいきませんが、少しはそれに近いイベントもあるようです。)
仲間にしたキャラのいる場所なら、一緒に練習するなどのイベントが起きてそのキャラと自身に経験値が入ることもありますし。
勝利したチームの、まだ仲間にしていないキャラをお金を払って雇うことが可能な施設も(選手図鑑集めやチーム補強に便利です)。

それと、ヒーローズにはメインシナリオがあるのですが。
この部分を深く掘り下げたり、強い関りのある場所へ出向くこともできます。


(↑画像クリックでAmazonのレビューも確認できます)

ヒーローズで対戦して勝利した相手チームは、「チーム編集」や「パワリーグ」で選択可能になります。
他にも、どの地点まで進行できたか(ゲームオーバーになったか完全クリアしたか)や。
選手図鑑の収集度合いなどによっても様々な「ごほうび」がもらえますが、
内容のほとんどは他の要素をより楽しむためのもののようでした。


ただの重要というだけで試合に出ないキャラや、マネージャーも含めて選手図鑑の数はおそらく180。
パワプロ2016のパワフェスにはいなかったキャラも多数出ますし(逆もあるかもですが;;)。
パワプロヒーローズのみのオリジナルキャラもいるようです。

パワフェスや冥球島に通常サクセスっぽい要素を追加したのがヒーローズ。
パワフェス、冥球島が好きならヒーローズも十分に楽しめます。
選手数が多い分、より長くやり込むことも可能でしょう。

ただ、悪く言えば「それしかない」と言い換えることもできます。
通常のパワプロなり、任天堂ハードならパワポケシリーズなり。
どちらも、他にもできることがいろいろあったからこそ、
飽きが来ず長く遊べる作品だったと考えられます。
確かに今作も飽きが来るまでは長くかかりそうですが。
それでも今挙げたものと比較すれば圧倒的に短くなるかと。


ここからは感想。
10点満点で点数を付けるなら6。
(人を選ぶと感じたゲームのうち自分には合わなかったゲームは1、普通に面白くないゲームには0を付けます。面白くない方向にも5段階くらいあるので、実質-5~10点の間で付けた点数だとお考えください。)

今回の点数は、値段相応かどうかを重点に置きました。
発売日新品購入で4000円前後。
このあたりだと6です。

ただ、2800~3200円くらいになったら8は付けても良いほどには面白い一作だと思っています。
特にプレステハードを持っていないファンの方にとっては、
久しぶりに任天堂ハードに登場したパワプロ系列の作品。
そういった意味では、ハマらないわけがない!と言い切れるかもしれません。

パワプロ2016を持っていてパワフェスができる状態にある方は、
ストーリー要素や登場選手(およびチーム)数に魅力を感じたなら購入を検討してみても良いと思います。
が、この立場にある方にとっては上記の値段でも相応ではないかもしれない点にはご注意ください。
今すぐ購入か後で購入かはどれだけこのシステムが好きかに寄るでしょう。


最後に念押しで書いておきますが。
あくまでも、メインの「ヒーローズ」モードを2周クリアした時点での評価と感想です。
その他のモードも、軽く触ってどんなことができるかをざっくり把握したのみ。
なので、この記事は簡易なものとお考えください。

実況パワフルプロ野球 ヒーローズ - 3DS
コナミデジタルエンタテインメント
2016-12-15

松山勝弘(まつやままさひろ)