PS Vitaソフト「WORLD OF FINAL FANTASY」を、エンディングまでクリアしてみての評価と感想です。
評価はより客観的に、感想はより主観的に。


まずは評価から。
ジャンルはRPGです。

このゲームの特色の一つは、ミラージュ(他ゲームで言うところのモンスター)を仲間にできるというものでしょう。
ちっちゃくて可愛いミラージュたちばかりで。
好みで選ぶとどの子をパーティに加えるかすごく迷ってしまいます。
FF好きの方にとってはお馴染みのミラージュも多く余計にですね。
ミラージュの収集や育成だけでも病みつきになり得ます。

それに「ノセノセ」という戦闘システム。
各ミラージュごとに設定されているLMSというサイズに沿って最大3体まで積み重ねることができる。
文字通り頭の上にちょこっと乗っかっている姿を見るだけでも楽しいですが。
組み合わせ次第でアビリティ(スキル)が強力になったり。
戦闘中にノセノセを崩され「バラバラ」になるとしばらく気絶するなど。
見た目の良さだけではなく、システムとして重要な位置を占めつつも十分に機能していました。
どちらも購入前の期待通りか期待を上回るほどに良かったです。


これらを売りにしている作品だと考えているので。
この部分に満足できれば他は若干劣っていても十分なのですが。
やや低めの期待値で臨んだうえでは、シナリオは期待以上でした。

序盤は、ミラージュや小さいキャラたちの可愛さや世界観を壊さないような軽い感じで進みつつも。
決して手抜きやお遊びで作られていない、きちんとした筋道で話が展開していき。
クライマックスにも十分に盛り上げられています。

FFシリーズのキャラたちもちっちゃいサイズで多数登場しますが。
主人公たちとの絡み具合が良い距離感でシナリオの邪魔はしません。
また、FFファンには嬉しい場面がありつつも。
シリーズをほとんど知らない方にとっても問題なく入ってくる作りでした。


ダンジョンは全体的に狭め。
仕掛けも簡単なものばかりで歯応えはほとんど感じません。
世界観に合っていると言えばそれまでですが。
せめて難易度のある場面はもう少し用意しておいてほしかったかなと。

それとロードが長いです。
特にエンカウントで雑魚戦が始まる時、終わる時。
フリーズしたのかなと焦ることも何度かありました(実際のフリーズはクリアまでに一度だけ)。
ダンジョンの作りからは、世界観に合わせて気軽にサクサクと進めるように作りたかったのではないかと思っているのですが。
それだとロード時間のみで台無しになっています。
ミラージュ図鑑のコンプリートのために戦闘の回数をこなす人も多いでしょうから、余計にどうにかしてほしかった点です。


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ミニゲームが計4種。
1種は簡単すぎますが、もう3種はミニゲーム単体でもなかなか面白いです。
シナリオ進行中に息抜きでやったら1~2時間経っていた、などの事態が起きそうなほどには。
ただこれらが解禁されるタイミングがかなりの終盤、しかも4つまとめてで。
いや、今忙しいから息抜きもくそも…と;;
もう少し出すタイミングさえ良ければ問題なく高評価を出せたのでもったいない項目です。


ここからは感想。
10点満点で点数を付けるなら6。
(人を選ぶと感じたゲームのうち自分には合わなかったゲームは1、普通に面白くないゲームには0を付けます。面白くない方向にも5段階くらいあるので、実質-5~10点の間で付けた点数だとお考えください。)

気持ち的には7を付けても良いだけのものはありますが。
あのロード時間だと付けたくとも付けられません;;
ぼく個人がFFシリーズにそれほど詳しいわけではない点も。
これ以上付けられなかった一つの要因になります。

ボリュームは十分。
シナリオ進行一直線で進んでも二十数時間はかかりそうですし。
図鑑集めなどちょこちょこ寄り道しながら進んでも五十時間かかりません。
気楽に進められる、しつこくない程度だったかと。


ちっちゃいミラージュたちは本当に可愛いですし。
図鑑集めや育成にもかなりハマりました。
シナリオが思いのほか良かったのも嬉しい。

少なくともこれらを楽しみたい方にはおすすめしたい一作です。



松山勝弘(まつやままさひろ)