カクテルパーティ効果とは。

たくさんの人が雑談しているような場所でも、気になる人の会話や、自分の名前が出てきたときなどは自然と聞き取ることができる現象のことを言います。

ファミレスや教室で、特定の話ばかり耳に入ってきたリしたことはありませんか。
何かに集中していたのに、ふと自分の名が聞こえたのでパッとそちらに振りむいたり。
これを「カクテルパーティ効果」と言います。

人間の耳はもともと、自分にとって必要な情報を自然と拾うようにできています。
カクテルパーティ効果という名称はその機能をわかりやすく表現したものですが。
そもそも人間の脳は、聴覚のみならず視覚でも触覚でも、すべての感覚において自分にとって必要な情報を自然と拾うようにできているのです。
それ故ここから先は、カクテルパーティ効果の聴覚のみならずすべての感覚においての話として進めていきます。


では「自分にとって必要な情報」とは一体何でしょうか。
それは、無意識下の中で重要と位置付けられているものです。
価値観であったり目標であったり単に気になることであったりに影響されます。

例えば、ぼくは最近3DSソフトの「牧場物語 3つの里の大切な友達」をプレイしているのですが。
主人公の性別が男女とあり、登場キャラに異性の花嫁・花婿候補が5人ずついます。
それぞれに好感度というパラメータが設定されており。
毎日一回ずつ、話しかけたりプレゼントをあげたりすることで好感度を上げられます。
せっかくなので5人のうち誰かと結婚するところまでいきたいと考えているのですが。
そもそもの主目的である牧場経営のために奔走していたり魚釣りで息抜きしていたりと。
全く関係のない場面であっても、画面内に異性の結婚候補が突如出現するとそちらをチラ見してしまいます。
その日は会話もプレゼントも終わっていてもです。

と、これくらいのことでも。
無意識にある程度刻まれているものには自然と反応するようになっています。


これをどう学習効果アップに繋げれば良いのかはもうお察しの方もいらっしゃるかと存じますが。
机に座っていない時でも、日ごろから情報や知識が勝手に入ってくるようにしてしまおうということです。

以前、ゲームで理解する心理学シリーズで「カラーバス効果」(記事はこちら)についてお話しました。
これと似ていますが、少し違います。

カラーバス効果はあくまでも、現時点で「意識していること」に目がいきやすいというもので。
今お話ししているカクテルパーティ効果含めた手法は、「無意識でも自然に」反応してしまうものです。


ではどうやって無意識を操るのかですが。
みなさんは、カクテルパーティ効果でどんな話が聞こえますか。
学生なら英単語や歴史上の人物名などに反応したり。
社会人なら残業や金曜日といった単語がよく聞こえそうです。
ぼくならポケモンとかドラクエとかは自分の名が呼ばれたときのようにそちらを向いてしまいます笑

聞こえる内容は、自身の生活環境や習慣に大きく影響されてはいないでしょうか。
そう、なので例えば受験生などは「カクテルパーティ効果を使おう」などと考えなくとも既に使えていることがほとんどでしょう。


問題は、普段あまり関りのないこと。
新たに何かを学び始めたときなどに関してです。
こういったものは、まだ無意識内で重要枠に入っていません。
早く生活環境や習慣に溶け込ませることができれば良いのですが。
溶け込むまでは、自然に情報を拾うことはできません。

それにもう一つ問題なのが。
無意識内で重要枠に入っても、より重要と感じている方が優先されてしまうことです。
人によっては、芸能人のスキャンダルや人の不幸話ばかり耳に入ってくるようなことにもなりかねないということです。


無意識を操るには、まず意識を作ることです。
意識下で、何が自分にとって最も重要か。
これをしっかり考えましょう。
新しく何かを学ぶときは、それが自分にとって最も重要なこと(人生の目標や価値観など)に関係しているんだと考えれば大丈夫です。

そしてそれを習慣づけること。
しばらくは毎朝定時に考えるようにすると良いでしょう。
こうしておくと毎日「カラーバス効果」の方を起こせるので。
意識して必要な情報を得ることができ。
続けていればいつの間にか無意識下のカクテルパーティ効果に入ります。


と、少し難しそうな感じに書いてしまいましたが。
面倒さなどは、実際にその人自身にとってどれだけ大事なこと、大々的なことなのかに起因します。
例えば、1か月後くらいに発売予定のゲームソフトがあってそれを買おうかどうか悩んでいる。
これはそのゲームソフトのことを意識していることになりますね。
この人が他のゲームの攻略サイトを閲覧していると。
そのサイトに悩んでいるゲームソフトの広告があればふと目がいくでしょうし。
ニュースサイトをざーっと眺めているときにゲームソフトのタイトルが見えたら一瞬止まります。

序盤にも書きましたが。
こんな具合に、「脳が自然と情報を得る」状況は普段から勝手に起きているんです。
先の例の場合は無意識に意識して無意識に刻んでいる。
…という言葉にするとややこしい形になっていますが;;
この最初の部分を「無意識」から「意識」に変えるだけ。

意識して意識して無意識に。
つまり、「面白そうな気がしないでもないけどどうなんだろう…悩むな…発売日までに他にも情報が出るかもしれないしちょっと気にしておくか」。
と、意識的に気にしておくように考えること。
カクテルパーティ効果などで、意識して無意識に情報を拾うとは、これだけのことなんです。


カクテルパーティ効果などの無意識情報収集法を使えば、先の例ではそのゲームソフトに関してネット検索を賭ける手間が省けるなどのメリットがあります。
または検索をかけるだけだと得られなかったであろう情報や知識を得られるかもしれません。

意識して起こせればなかなか手軽で便利なので、ぜひ試してみてください。





松山勝弘(まつやままさひろ)