PS Vitaソフト「限界凸旗 セブンパイレーツ」をクリアしてみての評価と感想です。
評価はより客観的に、感想はより主観的に。

限界凸シリーズ過去作は「限界凸起 モエロクリスタル」のみプレイ済みです。


まずは評価。
RPGで、シナリオ内容はすごくゆるいです。
本格的な、壮大な物語を楽しみたい方には向いていません。
モエロクリスタルしかやっていない立場で言っていいのかはわかりませんが。
限界凸シリーズとしてはまあこんな感じだろうと納得のいくシナリオではありました。

戦闘は素早い順に行動できるターン制コマンドバトルで、難易度は高め。
特に終盤になるほどボスが強いです。
戦い方の工夫だけではどうにもならない場面もあり。
より強い装備品を入手するかキャラを育成しないといけません。

レベルの概念がなく、この育成に使うのが「パイ育」というもの。
敵を倒して入手できる経験値が溜まればパイ育に必要なエキスが溜まり。
それを使用することでステータスアップができます。
パイ育を何度も行っているとスキル習得もあり。
レベルの概念がないことでステータスアップの手間が増えた、と言い換えるのが正確かもしれませんね。

一つ違う点は。
パイ育ではその名称の通り、キャラの胸を育成することができます。
育成と言ってもサイズを小さくすることも可能で。
形状含め自身の好み通りに変化させようという試みですね。
サイズや形状に合わせてパラメータ補正がかかります。
が、戦闘にはさほど影響がないので補正は気にせず好み次第で良いかと。
ステータスアップには関わらない、サイズや形状のみを変化させるためのアイテムもあるので。
やはりステータスアップやスキル習得の方はレベル概念の方が圧倒的に楽です。


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スキルは、パイ育を重ねることで習得できるそのキャラ固有のもの以外に2つ。
装備品に付属されているもの(特定キャラ専用と全員共用のものがあります)。
それと、「パイ族」という生物を仲間にした数に応じて使えるようになるスキルがあります。
似た効果を持つキャラ固有のスキルと比べると消費MPの高いものばかりですが。
これは全キャラが使用できるもので案外重宝します。

限界凸シリーズと言えば「モンスター娘」。
通常モンスターとは別にいる、可愛いキャラクターのモンスターたちのことですが。
仲間にならないキャラを含めても、本作ではモンスター娘の数が非常に少なかった。
十数しかいません。
本作の売りはパイ育にあると考えると、この数の少なさは寂しい。


ここからは感想。
10点満点で点数を付けるなら2。
(人を選ぶと感じたゲームのうち自分には合わなかったゲームは1、普通に面白くないゲームには0を付けます。面白くない方向にも5段階くらいあるので、実質-5~10点の間で付けた点数だとお考えください。)

シナリオのゆるさには納得しているし。
戦闘も容易ではなく満足していますが。
やはりモンスター娘の少なさが残念でした。
前作のモエロクリスタルでは多すぎるくらいに数がいて。
固有ステータスが少々弱くても好きなキャラで挑むという楽しみ方もできたので。
今作のキャラたちも好きですが、悩む楽しさがなくなったのが寂しい。

前作までダンジョンRPGで、今作から3Dの通常RPGに変わっていますが。
キャラ数が減ったのはこれも影響しているのかもしれませんね。
と言っても、仲間キャラが馬鹿みたいに多すぎるRPGがあっても面白そうなので個人的にはそうしてほしかったなと。
(あ、前作までダンジョンRPGと書きましたがカードゲームもありますね。)


限界凸シリーズとして考えるなら一つの形としてありだと思いますが。
本格RPGしか許さないという人でなくとも、シリーズ未経験者には一切おすすめできません。

限界凸旗 セブンパイレーツ
コンパイルハート
2016-08-04

松山勝弘(まつやままさひろ)