メインシナリオクリア時点での評価と感想はこちらの記事


3DS「カルドセプト リボルト」のスタートダッシュverをマイニンテンドーのポイントと交換で取得。
スタートダッシュverでプレイ可能なのは製品版の序盤まで。
とりあえず可能なところまではプレイし終えたので評価や感想などを少し。


まずシナリオ。
前作「カルドセプト」のシナリオはあってないようなものというか、重要でないというか、面白くなかった(笑)のですが。
今作はそこそこ引き込まれました。
「そこそこ」という表現にとどめておいたのは、スタートダッシュverでプレイできる範囲が本当に序盤までだったからです。
ものすごく続きが気になるところで終わって;;
「続きがすごく気になる」「面白くなりそう」なのですが、この先が本当に面白い保証はない。
という意味も含めて。


まあシナリオは、面白くなかろうがさほど問題じゃないですよね。
面白かったら得した気になるくらい。
大事なのはシステムです。

前作と最も違う点は軽快さ。
単純にキャラが進むスピードが速くなったり無駄に時間を取ったりする場面がなくなっていたりというのもありますが。
毎ターンごとに振るサイコロが2つになり、1~12歩(サイコロのシステム上「11」は絶対に出ない)進めるので周回が早い。
毎ターンごとにお小遣いのように魔力を少しもらえる。
この2つの要素から、魔力がすぐに溜まる。
つまり1戦が短くなります。

一応、その分少しだけマップが広くなっていたり(前作と同じ形をしたマップに関してです)。
使用コストの高いカードが増えているようですが。
マップの変化は本当に少しだけですし。
カードコストの高さが影響するのは最初だけ。
魔力がすぐ溜まると領地のレベルを上げるのも早い。
領地レベルを上げればすぐに総魔力が増える。
その試合中に溜めねばならない「目標魔力」に到達するのが早くなるわけです。

ぼくとしては、キャラの動くスピードなどが速くなるのは嬉しいけど、周回にかかる時間は前作のペースでも良かったかなと。
状況が目まぐるしく変化しやすいので、どっちみちその把握に時間を取られる。
まあこの部分だけはプラマイ0だとしても、全体的に早くなっているのは間違いありません。


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システムが変更された部分に合わせて、コストや効果が少し変わっでいるカードはあります。
廃止されたカードも、その代わりとなるカードなどもあるでしょう。
代替品を除いた完全な新規カードについては、まだあまり種類を見ていないので何とも言えません。

戦闘のバランスなどについてもそうですね。
全種類のカードおよびマップ、土地(マス)の種類やマップごとに定められたルールなどを把握してみないことには何とも。

が、1つ言えることは。
「低コストカードをブック(デッキ)に入れるメリットがほとんどなくなっているのではないか」ということ。
前作ならマップの広さや魔力の溜まり具合などから。
あえて低コストで使用できる代わりにやや弱いモンスター、アイテム、スペルカードをブックに組み込むことも考えなくてはいけませんでしたが。
今作の魔力の溜まりやすさならその必要はなさそうかなと。
今後出て来るマップ次第では低コストカードの必要性はあるかもしれませんが。
あとはコンボでどうしても必要だとか、好みとか、低コストであるのに高コストカードなみに使えるとか。
そういうことがない限りは、中~高コストカードのみのデッキを組むことになりそうです。

どんなカードゲームでものちのち要らないカードというのは出てきますが。
それが増えそうだなという不安はありますね。
全カードの種類はまあ多いので、対人戦などで似たり寄ったりのブックばかりにはならないとは思いますが。
もしそうなってしまうと面白くなくなりますよね;;


今のところは「カルドセプト健在」という感じですが。
スタートダッシュverでは序盤だけなので。
まだまだ「もっと面白くなる」可能性も「最後までやってみたら実は面白くなかった」となる可能性も十分に残っています。

スタートダッシュverだと、決められたブックしか使用できないので自身のブックを作る楽しさもなし。
序盤なので敵もあまり強くない。
どうしても判断が難しいですね;;

「カルドセプト健在」には違いないので。
少々バランスが悪くなろうが、面白いは面白いだろうと思われます(「前作の方が良かった」となる可能性はあるが今作でも楽しめるだろうという意)。
値段が高くないことを踏まえると、「様子見」からじゃなく「買い」から入っても良いんじゃないかと。


松山勝弘(まつやままさひろ)