マジカルナンバー7の法則」とは。

人が短期記憶できるのは 7 ± 2 項目程度の長さが限界であるという法則です。


一番身近なのは電話番号でしょうか。

今は携帯の電話帳に記憶されているからいちいち番号なんて覚えなくてもかけられることがほとんどですが。
携帯に登録していない電話番号にかけないといけない用事もままありますよね。
名刺にかかれた番号にかけたり出前を呼んだり街で見つけたバイト募集の貼り紙の番号にかけたり。

「えーっと…03-○○○○-△△△△…っと。」

一度口に出して読んだ後はその番号を見直さずに全番号を打てる人、多いはずです。
電話番号って、03とか080とか0120とか多くで共通している部分を除くと8桁ですよね。
だからほとんどの人にとって短期的に覚えやすい桁数なんですよ。

まあかけ間違えを防ぐためにも慎重に何度も番号を見直しながら打つ人の方が圧倒的に多いと思いますが…笑
今は「やるかやらないか」じゃなく「できるかできないか」が重要なので。


「明日の時間割は…英・数・国・体・社・理…っと。」

時間割は一回見ただけでぱぱっとカバンに教科書を詰めてしまう人も多かったのではないでしょうか。
入れた後にもう一度見直して終わり、くらいですよね。

時間割も、その瞬間だけぱっと覚えられるのはこれが6項目だからです。


ゲームの進行途中でパスワードを入手して。
その数秒から数分後にそのパスワード入力しないと開かない扉や開けられない宝箱などと遭遇し。
なんて場合もそのパスワードは10文字未満であることが多いです。

制作者が「マジカルナンバー7の法則」自体を知っていたのかどうかはわかりませんが。
少なくとも本能的に覚えられそうな長さに設定しているからでしょうね。

ゲームの場合は「パスワード忘れた!またあそこまで戻って確かめないと!」なんて事態を防ぐためにメモしておく人も多いと思いますけど笑

ちなみに予約購入特典とかのダウンロード番号はもっと長いことがほとんどでしょう。
短期的な覚えやすさなど全く必要がないしセキュリティの問題もあるしなので当然ですね。



肝心なのはここからです。
この法則をどうやって学習に活かすのか。

例えば。
「ここに20種類の動物の名前が書かれています。今から1分間で覚えてください。1分後に白紙を配るので覚えている限りの動物名を書いてください。」
なんて遊びがあったら多くても10くらいまでしか書けないでしょう。

理由は簡単。「多すぎるから」です。
「マジカルナンバー7の法則」の通り、5~9くらいしか一度には覚えられないんですよ。

なら初めからそのくらいの長さに区切れば良いんです。
5ずつ×4とか、7・7・6とかに。

まあこの遊びに関しては1分しか制限時間がないので20全部を覚えるのは難しいんですけどね。
(コツさえ知っていれば20全部覚えるのも不可能ではありませんがここでは関係ないので別の機会まで置いといて。)


ここで問題なのは「マジカルナンバー7の法則」が「短期記憶」にしか関わらないということ。
勉強や学習と言うからには「長期記憶」する必要がありますよね。
テスト対策の一夜漬けでも十数時間は覚えていないといけないわけですし。

が、短期記憶もできないのに長期記憶なんてできませんよね。
というだけの話なんです。

「徳川15代を短期記憶で良いから15人ともの名前をまとめて覚えなさい」なんて言われても無茶ですよね。
さっきの20種類の動物の名前と同じです。
そもそも「短期記憶」をするためには7±2の長さに区切らないといけないんです。
徳川なら前半と後半に分けるか5人×3に分けるか。

長期記憶に関しては結局のところ反復して学習する必要がでてきます。
長期記憶にも近道はあります!がそれも話がそれるので別の機会に。



とりあえず!
そう。今回は「とりあえず」覚えるための効率を上げる方法として「マジカルナンバー7の法則」を知っておくと得ですよという話です。

これ、実はテストの成績が良い人とかは無意識に使っていることが多いんですよ。

英単語を5個覚えたら1~5個目までも見直して、さらに5個覚えたら6~10個目までを見直して…。
20個くらい覚えたら最初から見直して…。
てな感じで、「マジカルナンバー7の法則」に従って区切りながら勉強している人が多い。

苦手な人は20個目までぶっ通しで覚えて最初から見直して…。
見直してみると全然覚えられていなくてまた20個目まで覚え直して最初から見直して…。
この繰り返し。
20個とも覚える頃には成績が良い人の倍以上の時間をかけている。

勉強できる人とできない人の違いの一つです。
それだけ「マジカルナンバー7の法則」は重要なんですよ。


何かを学習するときは5~9項目で一区切りにするように心がけてみてください。





松山勝弘(まつやままさひろ)