「ゲームで理解するコミュニケーション総論」シリーズ第一回目は「第一印象」についてです。


RPGなどのゲームをしていて、新キャラが登場しました。
登場した瞬間、「厳つい奴出てきたなおい」「何こいつ気持ち悪っ!!」「お、なかなか可愛いかも」などと考える、もしくは感じますよね。

新キャラが登場したら主人公たちと軽く話し合います(登場した後無言ですぐに立ち去ってしまうパターンはここでは置いといて)。
「厳ついくせにぼそぼそしゃべるなおい」「しゃべり方気持ち悪っ!!」「あー何か思ってた感じと違うかも…」。
新キャラがしゃべりだしてからはこういう思考になりませんか。

それからもうしばらくの時間をかけて「大体こんな感じのキャラかな」とある程度の予想を立てたり結論付ける。


現実の対人関係でも同じ順序で第一印象が決まります。
初めて出会ったその瞬間から、

顔や服装などの外見的なものから最初の印象を決め(3秒
声や話し方などから次の印象を決め(30秒
それまでの総合的な印象から自分と合うかどうか、つまりフィーリングの合う合わないを決める(3分

これが第一印象形成までの流れです。


ゲームの例でも最初は見た目で判断しています。
そしてその印象と、話し方(口調や口癖、抑揚やペースなど)とか声から得た印象とを複合したり比較している。
あとは話す内容やしぐさ、キャラのポジション(敵なのか味方なのか、職業や交友関係 等)なども含めて総合的に「こいつはこういう奴だ」と考えます。


先ほどは「無言ですぐに立ち去った場合」を取り除きましたが。
現実でも「初めて見かけたが特に話すこともなく立ち去られる」なんてことはありますよね。

例えば街中ですれ違う人たちはみんなそうです。
が、これはゲームで言うところの「モブキャラ」なのでここでは無視してオーケー。
(いちいち見かける人全員の印象なんて普通考えてられませんから。と言うかそこまで人に興味ありませんよね。)


先のゲームの例と近いのは…。
例えば大学の友人と遊んでいるとき高校時代の友人と街で出会って軽く挨拶して別れる。
この場合は高校時代の友人から見ると大学の友人とは「一切話さずに」別れています。

これが同性同士なら「もう会うことないだろうしまあ良いや」と「モブキャラ扱い」になることが多いでしょう。
が、異性同士なら少なからず意識することがほとんどですよね。

この場合どうなるのかはゲームの方で考えると簡単です。
ゲームキャラは同性であろうが異性であろうが気になりますよね。
では無言で立ち去られた場合にどう感じていますか。

「あいつ、シナリオとか主人公たちとどう関わってくるんだろう。今は情報が少なすぎて全くわからんな。んー…でも良い雰囲気だったし仲間になってくれたら嬉しいかも。」

など。
「可愛い」とか「強そう」とか見た目だけでとりあえず考えていますよね。
つまり、その時点で持っている情報だけで第一印象が築かれるわけです。

現実の方の例に戻すと、高校の友人は大学の友人を見た目(仕草や表情含む)のみで判断することになり。
逆に大学の友人はそれプラス話し方や声、場合によっては総合判断までできるようになるということです。


こうなってくると「第一印象は見た目が9割」と言われるのも納得できますね。

外見に気を付けるのはもちろんながら。
それでも自信のない人は、初対面の相手にはできるだけ3分間(最低でも30秒間)の会話をする努力をした方が得だということにもなります。
(ここでは詳しく書きませんがギャップルールなどもありますし。)


…とは言えここまで話してきたのはあくまで第一印象の話。
本来の自分を知ってもらうという話ではないのでそこまで気を使わなくても良いじゃないか、という意見もあるでしょう。

が、人の第一印象は最低でも2か月は継続すると言われています。
人によっては1年か10年か…。

つまり悪い第一印象を残してしまうとそれだけ時間のハンデを背負うことになるということです。


異性関係にしろ交友関係にしろビジネスにしろ、良い第一印象を形勢した方が圧倒的に有利だということですね。
最低でも見た目に気を配る努力は怠らない方が良さそうです。





松山勝弘(まつやままさひろ)