いやはや。
最近は始めたばかりでまだ慣れないゲームプレイ日記にてんやわんやでマジメものが疎かになりがちでした;;

言い訳ですね笑
楽しみにしてくださっている方がいたら(いるのか?)ごめんなさい。

そろそろ学問系も心理学以外のネタを出したいところではございますが、いろいろと慣れるまでは少しお時間をいただきたく。



さあ約2週間ぶりの心理学ネタは「ユニフォーム効果」です。

これは、人は無意識に着た衣装に合った自分を演じようとするという効果のことです。



ゲームの中にもあるシーンで例えてみます。

どこかに侵入したり潜入捜査などをするとき、そこにいても不自然ではない衣装を着て行きますよね。
例えば病院ならナース服、泥棒するなら警備員のユニフォームなどです。

見つからないようにしているわけではなく、「変装」なので見つかる前提です。
ゲーム内ではほぼ確実に何者かに見つかります。

そのとき、ノリノリでその役を演じるキャラがたまにいますよね。
で、無事成功したあとに「いやぁ何かこの衣装を着てたらつい…てへっ。」みたいなセリフを言ってきます。

この、「ついノッてしまった」というのが現実でも起こる、これがユニフォーム効果です。



研究における実験だとこんなものが。

被験者には「看守役」と「囚人役」に分かれてもらいます。
それぞれの衣装を着て1週間か2週間かその役を演じる、それだけの実験です。

最初は看守役も囚人役もお互いにおふざけをしながら楽しそうにやっています。
が、実験が終わるころには看守役は囚人役を見下したり罵声をあびせたり横暴を働くようになっている。
囚人役は自分を卑下して看守役にへいこらペコペコ。背中も猫背気味で暗くなります。

実際にはどちらの役もただの一般人なのですが、いつの間にか上下関係ができている。
ユニフォーム効果が作用した結果です。



実際にみなさんの周りでもよく起きてますよ。

例えば学生時代の演劇の練習のときなど。
普通に練習をしているときはまったくやる気を出さない子でも、初めて衣装を試し着でもした日には、すぐさまにその役になりきって友人にちょっかいをかけたりしますよね。

「はっはっは。私の魔法で呪いにかかってしまえ~。」

などと言っていたのは小2のぼくです笑
ちなみに当時は猿の役でした笑


ちょっと看護服を着ただけでも気持ちが優しくなったり。
バイト先で店員の服に着替えたときにはしたっぱの気分になったり。

着る服がもたらす影響は案外大きいんですよね。



何も「ユニフォーム」と形式ばったものでなくとも。
ユニフォーム効果は、普段から着ている服がその人の心理状態に影響するということです。

いつもは親が買ってきた服しか着ていない人でも、休みの日に友人と遊びに行く時くらいは自分で買った服を着て行ったりするのはよくありますよね。
その服がはたから見たら普通であろうが、着ている本人は自分がものすごくオシャレボーイ(ガール)である気になります。
(またまたぼくの実体験でごめんなさい…笑)



とまあここまで悪い意味合いで書いてしまいましたが、逆に有効利用することもできますよ。

例えば「自分を奮い立たせる」のには最適でしょう。
デートの時に着る「勝負服」なんかはまさにそれ。

他人からどう見られるかが重視されがちな服装ですが、自分を変えるためにこそ有効利用すべきということですか。



今この服を着ていて他人にどう思われているかではなく、自分はどう感じているかに焦点を当ててみると面白い発見があるかもしれませんね。





松山勝弘(まつやままさひろ)