確実性効果」とは。

確率が0(0%)か1(100%)のときに人は普段より強い反応を示すことを言います。



絶対に回避できないロシアンルーレット。
自分が撃つ回数は1回だけ。
とは言え絶対に死にたくないですよね。

主催者から提案があります。
「1発だけ弾を抜いてやる。代わりにいくら払う?」
現在込められている弾は6つの穴のうち4発。

こちらから金額を提示できるのは一度だけです。
提示したその金額で拒否されたら4発の状態で撃たなくてはいけません。
「もっと出すから」と交渉することができない。

さて、いくら払いますか?


では込められている弾が6つの穴のうち1発だけだったらいくら払いますか?
もちろん他の5人が撃ち終わって残りの1発だけ、などというわけではありません。
撃つのは自分1人でしかも1回だけです。



4発から1発抜かれて3発になる場合は確率が6分の4から6分の3に。

1発が0発になる場合は確率が6分の1から0に。

どちらも減るのは6分の1だけです。



どちらも減らせる確率は同じはずなのに。。
実は1発を0発にするときの方が出す金額が多いんです。
海外で実際の実験結果が出ています。

確率が66.666…%から50%になるより、16.666…%から0%になる方がより多くのお金を出したくなる。

これが「確実性効果」です。
確率0に反応したわけですね。



実際の実験結果でお話ししましたが少しイメージしにくそうですね。
ということで今度はゲームで考えてみましょう。



絶対に捕獲したいレアモンスターがいます。
レアなのでなかなか出て来ない。
大体30分くらいエンカウントを続けて1体出てくるくらいです。

捕獲行動をとれるのは1回の戦闘で1度だけです。
それに失敗したらまたエンカウントを続けなくてはいけません。
このモンスターの捕獲確率は30%です。

アイテムを使えばこれを40%に上げられます。
アイテムを使ってでも捕獲したいくらいあなたはこのレアモンスターが欲しい。
ですがアイテムの方もとてもレアで入手困難です。
今も手持ちに2つしかありませんし、3つ目を取得するにも3時間ほどかけてシナリオを先に進めなくてはいけません。

さて、あなたはレアモンスターに遭遇したときこのアイテムを使いますか?



ではレアモンスターの捕獲確率が90%のときはどうでしょう。
もちろんアイテムを使えば100%になります。
アイテムを使いますか?



後者の方が「使う」と答えた人は多いでしょう。
人間は「もし失敗したら・・・」という感情に流されやすいのです。
後悔の念に押されるのを嫌うので。

前者の時点で「使う」と答えた人でも、後者の方がためらいなく使う気になったのではないでしょうか。
これが「確実性効果」です。



ちなみに。
このアイテムが今手持ちに1つしかない場合。
前者も後者も「使う」と答える人は少なくなります。
0になるのを嫌うからですね。

この場合は確率ではないので「確実性効果」ではありませんが、似たような心理が働いています。



ぼくはこんな感じでレアアイテムを使わずに後回しにし続けた結果、そのゲーム内で登場するすべてのモンスターを捕獲してコレクションが完成したのにまだアイテムを5つほど保有していたことがあります笑



みなさんも確率0と1に反応し過ぎて、余計なことや無駄が増えていないかどうか、気をつけた方が良いかもしれませんね。




松山勝弘(まつやままさひろ)