ヒューリスティックの罠」とは。

脳が物事を簡単に結論付けようとすることによって起こる実際との乖離のことを言います。



よくあるのが「経験則」です。
ゲームだと、

捕まえたいモンスターが確率3%で出てくることがわかっている。
経験則から大体10分もエンカウントすれば出てくるかなと考えます。
ですが実際の確率では10分では出ない確率の方が高いんです。
一回の戦闘が30秒で済んだとしても10分かけて出てくる確率は約46%(計算式ははぶきます)。

つまりこの人は、今までの経験では少しだけ運が良かったのか、または実際には平均15分くらい使っていたのを感覚的に10分くらいだと思い込んでいたのかもしれません。



世の中には流行があります。
少し前ですが、株主優待やNISAの話で「株式投資」に目を向けた一般の方がたくさんいました。
もちろんこういった流行はビジネスに使われます。
「誰でもできる株式投資」みたいなタイトルの本がたくさん出て。
ニュースでも株で儲けた人をもてはやすようになります。

株で儲けられるという話を突如たくさん見かけるようになったあなた。
「自分でも何だか儲けられそう」という気になります。
ひどい場合は「株って簡単そう」と考える人もいるかもしれません。

これも「ヒューリスティックの罠」なんです。


実際に儲けている人は1%くらいだというのが通説です。
毎年確実に利益を出し続けている人のことを言っているのか。
それとも(調子に乗り過ぎて今は文無しになっていたとしても)一度でも1000万円や1億円と稼いだことがある人のことを言っているのか。
そのあたりは不明ですので気になった方は調べてください。
さすがに一回こっきりギャンブル的にやって1円でも利益が出た、という程度の人は含んでいないでしょうが。

どちらにしても1%だけです。
そこに自分が入れると何故思ったのでしょうか。
自身のお金がかかっているのですから、株を始める人は少々なりとも勉強もしてから始めるでしょう。
一冊や二冊読んだくらいで何故できる気になってしまったのか。

それは「ブーム」だったからです。
ニュースなどで「株」や「儲かる」といった単語を見過ぎてしまったからです。



脳は普段からそれだけサボっているんですよ。
それに騙されてはいけないということです。

もちろん。
脳自体は普段から処理しきれないくらい大量の情報を取り続けています。
なので、すべての情報をいちいち事細かに処理していられません。
これくらいのサボりの常習犯になっているのは必然です。

ただしお金や生活など、せめて自分の人生に大きく関わっていることくらいはこの罠にはまらないよう注意した方が良いでしょう。





松山勝弘(まつやままさひろ)