フット・イン・ザ・ドア・テクニック」とは。

小さな要請から始め、その要請のレベルを徐々に上げていくことによって最終的な「大きな要請」を断る自由をなくすテクニックのことです。



何のこっちゃ。
毎度のことながらゲームで考えてみましょう。

RPGでよくあります。


街中でチンピラに襲われている人がいる。
「助けてくれー」と叫ぶ。
勇者にとってはチンピラ程度わけありません。
つまり、これが最初の「小さな要請」です。

助けてあげると「あんただち強ぇだな」ときます。
そしてこの街が盗賊団の被害に遭っているという話をしてきます。
近所に巣食う盗賊団退治を依頼されるわけですね。
これが「少しランクの上がった要請」です。

盗賊団を退治します。
するとこの盗賊団は悪い幻術使いに操られていただけだったということが判明します。
もちろん幻術使いを倒してくれと頼まれる。
これが「最終的な大きな要請」です。



と、要請自体はこんな流れで大きくなっていきます。

「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」とは、小さな要請から始め、その要請のレベルを徐々に上げていくことによって最終的な「大きな要請」を断る自由をなくすテクニックのことだと言いました。

断る自由をなくすとはどういうことか。


先ほどの例での勇者の心理はこうです。


チンピラ→この程度のザコを倒したくらいで街の人から感謝されるんならお安い御用さ

盗賊団→まあ別に盗賊団くらいどうってことないし、結構みんなに期待されてしまってるしな

幻術使い→面倒くさいけど乗りかかった船だし、最後まで倒していくか…


まあゲームなら倒さないと先に進めないんですけどね笑
勇者になりきるとしたらこんな感じです。

心理学的に、人は「(無意識のうちに)一貫したい」生き物なんです。
なので、一度要請を受けてしまうと「一度受けてしまったから今度も受けないといけない」と思ってしまう。

そこの付けこむんです。
とりあえず受け入れやすい小さな要請を飲ませて、本命の大きな要請へと誘導する。
これが「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」です。


「悪いけど今月ピンチだから3000円貸して」
これに応えてしまったら、
「あ、でもやっぱり5000…いや、念のために1万円貸してくれ」
と言われたときに断りにくくなります。

みなさんはこんな悪い使い方しないでくださいね笑


とまあ、どうしても受けてほしい頼みごとがあるときは、それよりもランクの低い頼みごとから始めたらうまくいきやすいですよというお話でした。





松山勝弘(まつやままさひろ)