前回「視力と聴力のマルチタスクをゲームで身に付けろ」では、
・ゲームをするだけ
・ゲームと他の何かを同時に行う
この二つのパターンで二つの視聴力マルチタスクが身に付けられると言いました。
まずは「ゲームをするだけ」でも身に付く視聴力マルチタスクについて。
例えばゲームの進行中に行き止まりにあたって先に進めなくなったとします。
みなさんならどうしますか?
まあ普通は近辺を探索して先に進む方法がないかを探りますよね。
画面上に怪しいところがないかを見まわす。
見つけたらその部分に出向いたりボタンを押して詳しく調べたりします。
ふと金切り声が聞こえてきました。
辺りを見回してみると、今のレベルでは到底かなわない強敵が近づいてくるのが見えます。
さあ一目散に逃げましょう!
もしくは決まった場所で空気の流れる音が聞こえてきました。
見た目には何の変哲もない壁です。
音を頼りに壁を調べてみると・・・
なんと!先への隠し通路が見つかりました!
とまあこういった状況です。
他にも、
「レーシングゲームでライバルが近づいてきたり妨害しようとしているのを音で察知」
「時間制限のあるパズルゲームで残り時間あとわずかであることをアラーム音で検知」
など様々です。
余談ですが、これらの状況は「見えるもの」に集中して音を拾っても「音」に集中して視界に何かを捉えてもどちらでも問題ありませんね。
画面にも音にも集中しなくてはいけないのは「太鼓の達人」などのリズムゲームでしょうか。
ゲームをしていれば目と耳を使った方が有利になる場面が多くあります。
そう。ゲームをしているだけで視力と聴力のマルチタスクの訓練を積んでいることになるということがお分かりいただけたことでしょう。
これが役に立たばければ意味がありません。
果たしてどういった効果があるのか。
一番の効果は「危険回避」です。
歩道を歩いているとき前方からの歩行者や自転車は簡単によけられますよね。
後方から来る自転車や横道から飛び出してくる車はどうでしょう。
これを音で察知できます。
他には「道に迷ったとき」にも便利です。
街なら電車に関連する音が聞こえたなら近くに線路や駅があるから人の多いところに出やすい。
山なら水音に近付き沢を下りればいい。
※迷った原因が悪天候のためだったのであれば沢に近付かない方が賢明です(詳しくは調べてください)
強者であればちょっとした音が聞こえただけで無意識に今何時なのか理解することができます。
飲み会で会話を楽しみながら視界の端で空いたグラスを発見することもできるでしょう笑
このように様々な応用の利く「視力と聴力のマルチタスク」。
身に付けるにはたった一つ、ゲームをするだけで良いんです。
・・・失礼。
確かに「消音」でゲームをしていた場合にはと考えたみなさんは正しいです。
消音でゲームをプレイする理由は二つ。
「現実に音を響かせたくない」か「現実の音を拾いたい」からです。
そして、「現実の音を拾いたい」場合であれば、視聴力マルチタスクの習得は可能です。
ただしこれは最初に記した二つのパターンのうち「ゲームをするだけ」ではなく「ゲームと他の何かを同時に行う」に当てはまります。
というわけで次回、
「「ゲームと他の何かを同時に行う」ことで身に付けられる視力と聴力のマルチタスク 」に移ります。
松山勝弘(まつやままさひろ)
「ゲームをするだけ」で身に付けられる視力と聴力のマルチタスク
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